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Carbonal Gaea 29er 2012

 

 

http://www.carbonality.com/frames/29er-mtb/gaea.html

そろそろ機は熟した...か?飛び道具、必殺技であるニューマシン、Carbonal Gaeaについて触れておきたい。

一言でいうと、「走れる人の上級バイク」かもしれない。Pinarello Parisと同様、レーシーなカーボンバイクとは乗る人を選ぶと感じている。つまり、ハイエンド、か。

これは、巷で言われる'Chinese Carbon MTB',「中華カーボン」である。が、自社サイトでも謳っているように、多数のOEM、ODMを行っているとのこと。形状を見るに、複数のOEM供給先があることがわかる。この会社は専門のWebsiteを持ち、普通に販売をしている。サイトは洗練されており分りやすく、またビジネススタイルとしても特に違和感のあるものではない。特に2012年中までは円が高かったこともあり、お買い得感は高い状況にあった。

たぶんバックには台湾の技術があると見られる。またセールスマネージャ氏のような人と詳細はMailにて英語でやりとりをしてデリバリーについても安心感ある対応を得られた。発送連絡とともにEMS追跡番号が送られ、Xiamenから名古屋まで確か3-4日で到着したように思う。

梱包などは丁寧になされ、クレームをつけるような部分は一切なかった。見るに、製品もよく仕上げられていて、正直、「大変きちんとしている」ように思う。また外観もマット仕上げ、カーボンシート艶出し仕上げともいい感じだ。

さて、組み上げてみる。フレーム左側の穴はフロントシフトワイヤーが内蔵されるものとわかるが、グロメットの付属がないこと、内部の形状からしてアウターワイヤーがそのまま通ってしまうものだろうと推測、そのまま突っ込んでみた。軽量化や泥の侵入を防ぐことを考えると、本来は内部はインナーだけになればという気もするが、大きな問題はなさそう。
右側については、一瞬悩んでしまった。こちらはアウターがいったん途切れてインナーのみがフレーム内部を通る形状であることはすぐにわかるのだが、出口を探すと...フレームの最後端!どうやってインナーを通すんだ?と焦る。おそるおそるインナーを挿入してみると...するするすると飲み込まれる。念の為シートチューブの内部をチェックすると通り道は、ない。ん?結果、最後端からインナーが出てきた(驚)。細い空洞が作られているようだ。なかなか、やるじゃないか>Carbonal。

ヘッドパーツはFSAのものが一緒に売られていたので購入。REBAのテーパータイプと組み合わせる。問題なし。BBはこれもしっかり金属で作られていて何ら問題ない。今回ちょっと悩ましかったのはリヤブレーキの台座。キャリパーの位置調整がちょっと微妙な感じ。最終的に調整に調整を重ねて何とかOKになったが、これはホイール側のベアリングの位置や個体差によるものかもしれない。

ということで、それまでのメインだったSalsa El Mariachi Tiからパーツはすべて移植。チェーンだけ新品かな。

1stインプレ

重量は体重計で自分を差し引いて量ると、ボトルケージやGarmin、ポンプの台座を含めて10.2kg程度と、ホイール以外は特別なものを使っていないが異様に軽い。狙い通りではあるが、これは効果的だ。まずはロードを走ってポジションを調整、続いて三重県の山へ。この軽さは武器だ。ダンシングすると、その存在を感じない。大げさだが、事実だ。

さて、デビューレース、2013つくでMTBカップ春。大雨で、泥の中を走る状況になり、実力不明で終了。

2ndレースは、2013アキグリーンカップの3h耐久、ソロ。悩んだ挙句、フロントタイヤのみRacing Ralphからノブが高いNobby Nicへ変更。で、その軽さを存分に生かして楽に走ることができる。コンポーネントはXTRをそのまま自分で組んでいて、確実な作動。路面状況もあるんだが、特に問題を感じることはなく、快適に走破。

3rdレースは、同じグリーンカップの80kmロングライド。ロングライドという爽やかな名前に騙された、大変なレースだったが、これも特に問題を感じることなく無事完走。軽さは武器になっていたと思う。

本音のインプレ?

そして迎えた王滝100km、2013年5月。グリーンカップを走っている時は、こちらのほうが王滝よりしんどいと思ったのも事実だが、王滝はやはりタフだ。改めて思ったのは、このカーボナルはとても堅く出来ていること。EMTのチタンは、実はああ見えて非常に乗り手にやさしく、その特性からまるでフレーム自体がサスペンションのように機能し、いくら走っても外部要因で疲れるような感じがしない。Carbonalになったとたん、たぶん踏んだ分を全て路面に伝えるべく後ろ三角が構造的に高剛性になっているようだ。それは実は前三角にも言えるようで、フロントサスと前後タイヤで基本的な振動は許容しようという考え方と思われる。Parisなども、踏んだ分をどう推進力に変えるかを中心に作られているが、まさにそれと同じ。

フロントサスのセッティングにも問題があったかもしれないが、前回のEMTの時よりタイヤのエアを下げていた(2.2,2.4)のに、振動で参ってしまった。リヤの突き上げが断続的に体力を奪う。なぜか腕も痛い。EMTでは、これはなかった。またこの激しい路面の上り下りでもカーボンホイールは何の問題なく突き進んだ。

ということで、これらは非常に機能的で、十分に使えるプロダクツだとオレは認識している(が、自己責任でどうぞー。)

さらにその後

このバイクも王滝で数回(3-4回)?使ったわけで。より詳細が見えてきた。体が強化され慣れてきたこと、ポジションを見直したこと、サドルを換えたことなどから、楽に乗れるようになってきた。しかし、色々あって王滝のベストタイムは6:34で、EMTによるものだ。色々な要素が絡んでいるから、バイクの違いだけではないけれどね。

タイヤのエアを更に下げて、体調万全で行くと、なんとか乗り切れる。そして当初インプレ通り、振ったときの軽さというのがとても効果的で、トータルではより速いライドになっているはずだ。その割にはレースでタイムが出てないけど。条件が揃えば、王滝でもベストで走れると思うけれど。

追伸、結果6:19まではタイムが縮まりましたとさ。Carbonal、凄いぜ。

Wheelは

ついでにホイールについても書いておこう。正直、MTBのカーボンホイールというと、破損やら傷やら変形やらが気になって仕方がないと思う。

しかし、数々のレースで使ってみて、大変信頼のおける製品だという認識が出来た。決して色ものではなく、今後は金額次第だが主流になるだろうと実感した。

まず軽量なこと。このCarbonalのホイールとフレームを同時導入したから、単体の違いまでは見いだせていないが、

・十二分に堅牢
・傷はできるにしても、影響はない強度
・軽量
・使われているハブが素晴らしい

ということで、今のところ絶大な信頼。王滝で2回パンクしたが笑、タイヤレバーでぐりぐりと修理してしまった。これもリムの強さで問題なく。


外観。ペイントがないと異様だが、端正だ。

リヤ。

前。

仕上がりの良さは、見ての通り。個人的には、FDは上引きに限ると思っている。

驚き!の、ワイヤー出口。なかなかやるな。

堅牢なリヤセクション。オレには堅牢過ぎるかな。

ワイヤー類の取り回しは機能的だが、ここをリヤブレーキホースが通ってしまう。ちょっと不安。

ハブはNovatec、スポークはエアロ。すごいぞ。

 

 

14/9/13