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サドル

 
サドルのインプレは、正直意味がない。合う、合わないが全てなので。しかし、自分もサドルの旅を続けて来たので、ネタとして。ポイントは3つで、ちんこがしびれないこと、座骨が痛くならないこと、座面が摩擦で痛くならないこと。あまり、踏んだときの反力やらなにやらは、気にしていない。本当はこれらに加えて尿道系の痛みなどもあるようだが、オレはたまたまその点はどのサドルでも問題はない。

SDG Bel-Air

DS-1 Warpに純正装着されていた。
これについては、問題意識が発生しなかった。最初のMTBではあったが、特にしびれ感もないし、お尻や股間がすれて痛いということもない。最長でオフロード丸一日走ったことがあるが、トラブルはなかった。今思えば、尻にあっていた?自転車ごと売却。

フィジーク プラトー

その後、Gobiに取って代わられたモデル。Scalpelに純正装着されていた。パッドが非常に厚く、乗り心地がよかった。尻、股間の摩擦感もなく、もっちりしていてどこまでもいけると思った。しかし、ちんこが明らかにしびれる。それも、ちょい乗りの30分の夜練でそれを感じる。これはいかん...ということで、早々に引退。穴開きサドルの導入検討に繋がっちゃった。これはSDGサドルだとしりが痛いというH君に贈呈。SDGは細身だからね。

Selle Italia SLR GelFlow

上記プラトーの経験から、これはもう一気に穴開きサドルしかないと考えた。近隣に穴開きサドルを持っている人がいないので、見た目、金額、重量なんぞから決定。まず、しびれはない。しかし、スレンダーと思っていたオレは思いのほかケツがでかく、坐骨の間隔が広い。結果、座面のスイートスポットから坐骨が外にあるため、3時間級のライドで尻の摩擦が大きく痛い。坐骨というよりは摩擦に参ったわけだ。四国お遍路のときに、坐骨まわりがすりむけて出血。しかしかなり使い込んだので元は取った。山にも行ったので、ちょっと破れたりしたが未だに貸し出しテスト用として保有。なんであんなにでかい外人チームはこれに乗れるのかなあ。


フィジーク アリオネ

Fuel EX9追加時に購入。まずは評判がよかったこと、また近隣の人に借りたらいい感じだったのが決め手。自分はあまり違和感ないが、非常に大きいと言われるサドルらしい(当時)。前後、どこに座っても普通に使える。尻の坐骨系、股間の摩擦系の痛みは全くなし。ただし、ちんこに明らかに血が行かない感じがする。そのトラブルのなさに、3台のバイク中2台に同時装着するほど惚れ込んだが、男性機能に影響が出そうだし、しょっちゅうダンシングしなきゃいけないこともあって、2個とも売却。血流さえよければスタンダード。

スペシャライズド Phenom

アリオネにハートブレイクしたが、その後何がいいのかネットで調べたりしていた。すると、スペシャライズドのサイトに行き着いた。「あんたのちんこに、スペシャルに血が行ってびんびんだぜ」(一部フィクション)とのこと。実はそれよりも、見た目がCampeonに合う白+赤だったことが大きい。じゃ、買うか。少し前に坐骨の間隔を測るヤツで2番目のサイズがいい、ということになっていたので、買ったのは143mm。スペシャは130,143,155mmの3種類のラインアップを揃えている。偉い。このフェノム、一応マウンテン用ということになっていて、まずは買ってScalpelに装着。早速王滝100kmを走ってみた(爆)
少々薄めだが、この世界としては最小限のパッドは入っている。股間のしびれもない。ただ、なれていないこともあって、挫骨に対して「一定間隔で下から叩かれて、尻の骨の中が疲れて痛くなるような感覚」になる。結果ダンシングを多用し、7時間切ったりして。しかしその後、微妙な前後や角度調整を行った結果、どうやらいいポイントがあったようで、オレの中でこれはスタンダードサドルになった。慣れもあるのか?ある時期、MTBにもロードにも、このひとつのサドルを行ったりきたりさせていたくらいだ。しかし、2011年のGW、琵琶湖1周中にCampeonが吹っ飛んで逆さまに打ち付けられる落車でドナドナ。燃えないゴミ行きとなってしまった。合掌。

スペシャライズド トゥーペ

スペシャを選んだのは上記Phenomに書いたとおり。PhenomはMTB用ということなので、ロード用といわれるToupeGel143mmをロード用に購入。これはパッドが入っているエリアがフェノムより小さく、前後は樹脂。よってMTBのときは先端に座ったりするので、ロード専用ということにして使っていた。
しびれも痛みもないかな?と思って、フェノムのサブとして短距離用だけに使用していたが、2011年の鈴鹿エンデューロ春SPの120kmで使おうと思っていたフェノムが逝ってしまったので、急遽メインの座に。ところが、これはオレのセッティングもあるんだが、ほーんの少し前上がりで使うと、しびれる。ということで、またも短距離用のサブになってしまった。 なお、セッティングにも左右されるので、慎重に対応しなくてはならん。この形状だと前上がりにしたくなるが、そうするとうっ血するようだ。これはスペシャ全般に共通している気がする。

フィジーク ツンドラ

その頃、Foesを組むべく部品選定をしていたオレ。MTB用ということになっているが、形状を見るとアリオネなどのように真ん中が高くないこと、先端まで幅が太くしかしフラットなことから、行けそうと判断。お店で確認。買ってみたところ、ちんこよし、座骨よし、擦れのひりひりよし。あら、いいじゃん。短距離用のFoesながら、ルイガノカップ5時間耐久ソロでも全く問題なかった。継続使用中。一度、ターマックで100kmほどテストして、OKならロードや王滝にも採用拡大可能。問題は、topeakのサドルバッグのクイックロック(だっけ)がうまく装着できないこと。あと、座りっぱなしのロードだと、逆に固いね。


フィジーク アンタレスVS

ついに出たか!という、フィジーク溝入り3兄弟のひとつ。色が黒しかないのかあ...と思っていたら、うちのくのっちが購入するも合わないということで貸してくれた。使ってみた。ちんこOK。座骨OK。唯一の問題は、股間部分の山がオレには高いようで、擦れる感じでひりひりする。影響は大きくないが、先日2日間で富士山2往復したらなんとなくすりむけた感じなので、別のメンバーにテスト用に展開することに。そんなくのっちは、アリオネVSがぴったりということで愛用中。そのうち、違う色が出るのを待つぞ。多分買っちゃうな。

スペシャライズド Romin 143

ベストと思っていたPhenom亡き今、スペシャって何かある?と思ったら、同じような形状ながらロード用ということでこのRominが売られている。早速ワイズアサゾーで購入。形状はフェノムに似ているが、少し違う。フェノムは(トゥーペもそうだが)後端が上がっている、という形状だが、ローミンは真ん中が下がっている感じ。それを極端にするとSMPになるんだろうなあ、というすわり心地だ。上述のスペシャサドル2個同様硬めに感じる。また比べると、左右に関してはフラット感があり、逆に座骨の荷重の逃げ場がないような第一印象で、それを硬さがあるように感じてしまう。まだ短距離しか乗っていないこともあって問題はない。ちんこよし、摩擦よし、座骨様子見、である。

さて富士スピードウェイで100kmほど乗り込んできた。ちんこ、座骨はよい。しかし、他のスペシャのサドルと比較して、同じ143mm表示ながらPhenomより明らかに横幅が広く、太ももで挟む形となってしまい、両股の付け根がすり切れた。あれから5日経過し、かさぶた状態だ。九州弁で、「つ」という。Phenom,toupeよりも幅が広いということを認識して使う必要がありそうだ。逆に、細いタイプをgetすっか。なお、このサドルは「単に上から座っているだけ」のはずなのに、「ホールド感」が生まれるという不思議なサドルだ。研究する価値あり。 130mm、発注しちゃった(はぁと)

フィジーク アリオネVersus

フィジークのサイトでは、Versusシリーズについて次のような解説が。

「よくある穴開きサドルは、穴があるが故にそのふちが存在し、それが痛みの原因になる。ところがVSは溝なので、そこが滑らかなので痛みの原因にならない。どうだ、参ったろう」

ということらしい。

しかし、オレは厳しく異を唱える。アリアンテについては、乗った人がみんな、「溝のふちが盛り上がっていて、これが摩擦の原因になりひりひりする」という。オレもそうだった。座骨はいたくないんだけどね。

でもArioneの溝入りなら期待出来る、加えて、望んでいた白が発売された。本国サイトには出ていないが...ということで買ってみた。あら。これ、いいんじゃない?アリアンテとは違って、そこまで溝のふちが盛り上がっていないので極端な摩擦は発生しない。アリオネはクッションが多めとは思うが、このVSは固い。一瞬戸惑うが、100kmクラスの距離でも問題がなかった。うーん、ということで、オレの場合うっ血感対策のため少しだけ前下がりなセッティングだが、どうやらメインのサドルに落ち着きそうである。ただし、Specialized Romin130mmも既に部屋にあるので、この二つでロードとMTB、それぞれのメインが決まる事だろう。少なくとも短距離クロカンのFoesはフィジーク ツンドラは決定。しかし、何個サドルを買ったことか。


手前 アリオネVS、奥Romin130

スペシャライズド Romin 130

実質、わずか1ヶ月の間に3個のサドルを買ったオレ(おバカ)。Romin143,Arione Versus,Romin130と来た。前述の通り、Romin143は、他のSpecialized製品よりも幅が大きく、143と他と同寸ながら、幅が広かったために太ももの内側がすり切れた。フジ55@富士スピードウェイ、100kmレースでそれがよくわかった。続いてアリオネVSは、既に太鼓判。最後の砦?として、143mmが広すぎたんなら、130mmを試せばいいじゃんか。ということで、購入。海外仕様?なのか、上記143と同じ製品と思われるが、143はRomin Expert、この130mmはRomin SLだ。ま、それはいいとして。

たまたまツンドラを外しているFoesに装着してみた。真ん中の部分を水平になるようにセット。ってことはやや前下がりに見える。跨がってみた。おお!相変わらず、座るだけでホールド感が生み出される不思議な感じは同じ。ちょっと固く感じる。サドルのカーブと座骨の相性がいいかは、25km走っただけでは不明。股間には血がよく通っているようで問題ない。摩擦感もない。幅としても、143の時のような足との干渉も感じられない。あとは100kmほど一気に乗って、座骨との相性で判断したい。今の感触では、悪くないぞ。小さくて曲がっている感じに見えるので、バイク自体も引き締まって見える。

2011/7/20現在、このままスタンダードになりそうなのは短距離MTB:フィジーク ツンドラ、長距離MTB:フィジーク Arione Versus、ロード:Specialized Romin 130か。 逆に、全数Arione VSでもいいんだけれど芸がないかな。


上 Expert143,下 SL130

11/08/15