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funride presents Mt.富士ヒルクライム2010

10/6/6 公式ページリザルト

エントリー 

二月頃だったか、雑誌などでこのイベントについての 記事を見かける様になった。funride主催かあ。いいんじゃない?しかも富士山行ったことないし。でもヒルクライムって登るだけで、面白くない。ま、いいか。という経緯で取り敢えず出てみるかあ、となった。問題はエントリーがすんなり出来るかどうか。funrideのイベントはMTBのイベントを除いてあっという間に満員御礼になってしまう。エントリーはたしか3/1だったように思うが、出張中の新幹線のなかから携帯電話でエントリーした。即日満員になったんだよね、たしか。凄いね。

下見

大雨で激寒の富士チャレンジX翌日、車中泊して下見を敢行。詳細はXのページをご覧あれ。ノーマルクランクでそれなりに頑張って1:35。これはこれでまあま あ。逆に1:25が目標となった。また、5合目まで行っての下見は悪くないね。

機材

右のImage参照。下見ではノーマルクランクで走り切ることが出来た。53、39だ。しかしめいっぱいな斜度もあり、出来ればコンパクトクランクが欲しいなあと思っていた。そんな中、時代は金融危機なのだ。ギリシャに端を発したそれはユーロ圏、さらにはGBPまで波及。円高とあいまってポンド安に。ポンド120円台まで動いた。こうなったら海外通販でしょう?結果、以前から狙っていたDuraAce7950コンパクトクランクを購入。当時国内定価は5万ほど。国内最安38000、それを33000で入手。日本製なのに変な感じではある。ということでいつもとはクランクが変わったカンピオン。ホイールは下見同様Fulcrum Racing Speedだ。しかしオマケがある。最近結成した我々のチームBaka Torqueの、前日早朝練習であえなくチューブラーがパンク。ガラスの上を走ってしまったんだよね。さらに歩いて2時間掛けて帰るというオプショナルツアー付きだった。なんとなく、クランクと一緒に頼んでおいたContinentalの高級チューブラータイヤがいきなり活躍することになった。しかし出発まで時間がない。ミヤタのチューブラーテープとともに慌てて車に放り込み、メンバー2名を乗せて3人で富士へ向かった。宿でタイヤ交換をするが、失敗したらDNS(スタート出来ず)にして、観光ということで。ところで、ヒルクライムは暑いのでサングラスはなし。ゴミが飛び込む程速度も出ないし。

移動

単なる食い物ツアーの様相。富士山方面はVamosを買ってから年間数往復走っているが、いつも浜名湖SAはいっぱいで入るのが大変なためパスしていた。しかしこの日はするりと入ることが出来た。おれが狙っていたのはうなぎバーガーやらうなぎドッグやら、だ。さらに、今回は我がチーム若手の坂バカくんとWest★くんの2名。まだ入社2年目の若武者達。なかなかの飲み食いっぷりだ。オレも食うときは食うが、そこまでは食わんぞ。右のImageを。

その後も走り続け、御殿場から富士山方面へ。既にナビのVicsでは、スバルラインは通行止め表示がしてあり、道路情報でも沢山「翌日は朝から通行止めだよん」と掲示板などで表示されている。地元としても念入りに対策を行っているようだ。天気は晴だが少しガスが出ている。ちらっと見える富士山だが雪に覆われ、「滑りたい!」とぶつぶつ言いながら車を進める。

会場周辺を通り抜け、まずは富士スバルラインで5合目へ。しかし、会場への入り口は入る為の車で大渋滞。それを横目にとりあえず富士山だ。オレは先日登っているのでなんとなく道の状況はわかっている。坂バカ君はGWに来たらしいが、あまりに車が多く排ガス攻撃がいやんなって途中で退散したらしい。West★君はもちろん初めて。はしゃぎながら、しかしだーっとはしってしまうとポイントがわからなくなるので後ろから来る車をどんどん先行させ、じっくり下見。ちょうど半分あたりで車線が左に一瞬広がるので、「ここでエネルギー補給だ」などと言いながら登る。これは教えている振りをしてオレ自身が確認していた、距離計を見ながら。17-18km地点あたりでまた急になる。こりゃたいへん、といいながら車は楽だなあ。ほどなく5合目駐車場。アホな写真を撮ったりお土産を買ったりしながら観光。ついでに神社で参拝。なおこの下見はなかなか意義深かった。オレがオドメータで「現在何キロ地点」と言いながら車を運転して登っていった。しかし前日にも関わらず沢山の人が自転車で登っていた。前日にこれは走りたくないなあ。

一つだけ今も気になっている。前回一人で走った時、スキーを抱えて雪のエリアから降りてきていた人を見かけた。今回も、女性が一人板を置いて帰り支度をしていた。身なりはMont-bell系で固めてある。「テレマークですか?」「いえ、普通の山スキーですよ」「どれくらいハイクアップ?」「頂上まで行ったんです。朝6時から延々。滑りは1時間ですけどね」「は〜。」「是非どうですか!」

ということで、富士山をボードで滑ることが出来るなら、是非一度行ってみたい。と、そのお姉さんと会話して思った。ちょっとそういうツアーがあるのかどうか調べてみたい。オレは山は素人なので、ガイド無しで入るわけにはいかない。捜索費用の保険には入っているが、出来れば使いたくないのでね。そのお姉さんに、「あなたは何者なんですか」と聞きたかったが、わけのわからんナンパと思われても困るし、さらには「私を知らないなんてモグリね、ふふっ」と思われても嫌なので、笑顔で挨拶を交わし別れた。最後に、「次回は是非どうぞ!」と言われたので、多分その道のプロなんだろうな。再会したら連れてってもらおう。日産のsuvに乗っていたっけ。格好いいね。(と書きつつネットで調べたら、本当は滑走禁止にはなっているのかなあ。斜面は急だから難易度はそれなりと思うけれど。そのうち情報を集めよう。)

下山したら、会場へgo。先程まで大渋滞だったのに、すんなり現地に入ることが出来た。なにかとラッキーな展開。受付をし、ブースをうろうろする。タイヤについて一つ不安が。バルブエクステンションがうまく乗っからなかったら困るなあ。念のため探して買っておいた。また最近良く買うカーボショッツだが、日本では多分240円前後で売っていることが多いと思うが、会場で200円で売っているのを発見!これは大きい。特にオレは毎回、レースなどで中だるみを感じるとおまじないでカフェイン入りカーボショッツを摂っている。よって、せっせと買いだめ。メンバーは他にも色々小物を買い込む。ちなみにパワージェルにもカフェイン入りがあるよ。どっちでもいいんだけど。王滝だとどうしてもOD Boxだけになってしまうが、ここは複数のショップが雑多に販売を展開していた。 でも先日のルイガノカップのような洋服屋さんはさすがにないね。しかし、出走者が7000人規模なだけに車も多いし人も凄いぞ。いい感じでテンションは上がる。

北麓公園での受付+買い物が終わり、そのまま北上して国道から帰ろうと思ったら大渋滞。ナビではぎりぎり抜け道が繋がっているかどうか。そこで坂バカ君のiPhoneで抜け道チェック。あった!ということで、みんなが並んでいるのを尻目に渋滞知らずで国道へ抜ける(見事!)。次は「ほうとう」だ!山梨地区の食べ物ということらしい。山中湖沿いのお店でたっぷり。うまいねぇ。熊本のだご汁と同じような感じか。だごの方が太い。値段もそこそこ。

 

コンビニで酒他を買い込み、宿へ移動。東急のマウント富士。綺麗で安いぞ!和洋室。まず風呂。露天あり。続いて部屋飲み。坂バカくんは疲れていて寝てしまったが、west★君はオレに付き合って日本酒をちびちび。その間に、チューブラータイヤを貼り換えるオレ。さすがにタイヤがリムにのっからないので、2人にぐっと押さえてもらったらかんたんにはまったぞ。今後も貼り換えるときは人海戦術でいくぞ。ということで無事就寝。Imageも撮らずにタイヤ交換+飲酒。

日は変わって

さて当日。起床は3:30。早いかと思ったが、案の定これでちょうど良かった。王滝のときと同じね。4時過ぎには宿を出て、買っていた食料を口に入れながら現場へ。駐車場は富士急ハイランドが割り当てられていて、続々と車が入っていく。すんなり入ることが出来た。バイクを準備してちんたらと北麓公園へ。軽いギヤを回して心拍は160程度まで上げる。荷物預けが6時までだが余裕で。坂バカ選手は3000番台(速いグループだぞ!)、オレとWest★君は6,7千番台なのでゆっくり。坂バカ君を見送ったあとトイレにいったらがらがらだったので用を足す。ちなみにそれまではトイレは長蛇の列だったので気を付けましょう。

おっと、そろそろ招集ですな。

レース

会場を上手く使って、多くのライダーを収容していた会場。7000人がずらりというのは壮観であった。そろそろ移動かな?と思っていたら、実はスタート時間で、オレが混じっている6000番台のライダーもコースへ出て行く。交差点のあたりにPowerTagのセンサーがあり、ここからが事実上のスタート。そこまではのんびり移動なんだが、心拍数が70くらいとあまりに低いため、インナーローで足を一生懸命回して体を温める。周りの皆さんはのんびりムードが多いが、その中で数名オレと同じようにだーっと走っている人。

さあセンサーを越えたぞ。試走のとき、センサーを越えて料金所までの坂がぐっとくることはわかっていたので無理せず、しかしそうは言っても回していかないとだれてしまうので、センサーの前から軽いダンシングで徐々に加速する。料金所あたりからは緩やかなのぼりに。出来るだけ速度を維持する為に重めのペダルをダンシング取り混ぜ踏んでいった。今回は自己申告が1:45とのんびり目のスタート位置だったので、まわりより速いペースになっていたのでペース配分にやや不安もあったが、たった1時間半のレースだからまあいいや、ということで自分としてはちょっと頑張ったペースを維持。スバルラインは急な登りと緩やかな登りが交互に現れるので、緩やかな部分でダンシング加速をしたりとペースを維持。途中、オレより少し速めの人が現れたのでペースメーカーとして後ろを付いていく。

王滝だったら、「あ゛ーっ」とか「まだ登るのかあ」といった声が聞こえるが、ここでは皆さん黙々と登っている。6000番台にしては速い集団?で前の人たちをどんどんとかわしていく。本来は左側通行なんだが、普通のペースの人が真ん中に陣取っていることが非常に多く、結局右に大きくはみ出しながら走らざるを得ないが、これは仕方ないかな。多分、次回は4000番台あたりでのエントリーにして、左端を延々と走るはめになりそうだが。

最初6km地点あたりまで、非常に心肺系が苦しい状況だった。アップをしていないからで、はあはあ状態。それを越えると体が楽になった。途中、景色も楽しむ。下に雲海が見えたりして非常によろしい。富士山の上の方も綺麗に見えるぞ。滑りたいねぇ〜。しかしカメラは所持せず。

13kmあたりでほぼ中間、覚えておいた車線が左に広がっている急な登りでカフェイン入りカーボショッツを注入。べたつくがそのままごみをポケットに放り込む。もうちょっと上がった所で話に聞いていた太鼓による応援。自転車もしんどいが、太鼓を長時間というのもきついであろう。17キロあたりから区間賞?計測地点になるが我々には関係なし...このあたり、登坂がなかなか急なのよ。ところで今回は1時間半を想定して長めのボトルを1本。アクエリアスにアミノバイタルproの粉末2本。これで少し余ったくらい。

今回は急坂で「きついな」と思ったら、とっととギヤを一番低くし(34×27)かわりにケイデンスをどーっと上げて走ることにした。これでもなかなか速度は出るし、足をリフレッシュすることも出来て「コンパクトクランクにしてよかった」と思った瞬間だった。ノーマルクランクでも行けなくはないが、多分これでタイムは上がったと思う。ノーマルだと、急な所では耐え忍ぶだけになっていただろうね。

残りわずかになり、トンネル一つ目あたりから比較的フラットな区間が出てくる。ここで前を走るいいペースの人がいないので、自分が先頭で頑張ってダンシングで駆け上がる。30km/h台後半。やっぱりここで最高速度が出るね。いいペースで走ったが、このあと2段階坂がきつくなるのに注意が必要。二つ目のトンネルの所で1ランク、そしてほぼゴールのところでもう1段。とくに最後の登りについてはギヤをそれなりに落として準備したい所だ。

最後、この2段階目の坂でひいこら言いながら、鼻水をたらしつつゴール。途中、何故か鼻水が出てねぇ...。なんでだろうか。花粉症などはとっくに終わっていたのに。

ということでへたり込むほどではないが、結構全身を駆使して登り切った富士ヒルクライムでした。

ゴール後

5合目駐車場は、走り出す前に荷物を預けた物が順番通り並べられているので、まずそれを受け取る。その後メンバーと給水所の裏に集合。しばし休憩する。それからデジカメで記念撮影数枚、続いて下山。皆さんブレーキングで手がきつそうだが、オレは体を立てて空気ブレーキを目一杯使い、スイスストップのブレーキシューが出来るだけすり減らないように努力。いったん会場に戻りサービスのうどんをもらう。うむ、うまいぞ。人も多いので、早めに会場をあとにして駐車場へ。

続いては風呂屋だ!受付セットに数カ所の風呂屋の割引券が入っている。駐車場では、「ふじやまの湯」の券をさらに配布していた。ふじやまの湯、魅力的である。しかし、高い!もともと2000円もする。券を使っても1600円だ。ということで、紅富士または石割なんだが、今回は石割へ。案の定それほど混んでいない。我々が出る頃にサイクリストとおぼしき人たちが増えてきたのでタイミング的にも正解だったようだ。

帰路

その後、御殿場に出るのがなんだか億劫で、そのまま有料を経由して大月、中央道で諏訪経由で名古屋へ。このルート、前回もそうだったが正解。岡崎/豊田の渋滞もないし。諏訪湖SAで例のごとく買い食い。しかしこちらのルートも景色がよい。天気も最高だったし、気分はいい。諏訪湖ではオレはおやき。ここで売っている「おこわ」はお勧めだ。最後に、「すき家」で特盛をぐいぐい食べて解散。お疲れさんでした!

リザルト+感想

土井 啓
6220
1:23:58
男子40〜44歳
172/930
総合順位: 位 916 (4668人中)

エントリーは1050人くらいいたからそこそこDNS、DNFの人がいたわけだ。上位2割も目標だったがなんとかなったか。

手元:1:23:59,24.08km,735kcal,av17.2km/h,162bpm,79rpm,mx39.6km/h,175bpm,109rpm,
150-130 2%,under0%,over98%

ふむ。1:25は切った。目標は達成と言える。しかし坂バカ君が最速で、1:19とは。来年はその背中が見えるレベルを目指します。ということは1:20。他のヒルクライムに出る気はあまりない。しかしレース勘は必要なので、練習程度に出るかも。ヒルクライムそのものは、好きではないけれど、この富士山なら継続して出てみても楽しいかもね。ちなみに、たった1時間半のレースながら翌2日間、疲労が体に残った。全身を使ってダンシングで駆け上がった感がある。短距離でどーっと走るトレーニングも必要だということを実感した。ちょっと、そういう方向で色々やってみます。


車のナンバーを隠す意義も薄いけど。盗難防止。


浜名湖でまず買ったのは...これ。トマトサイダーとお茶コーラだ!どちらも、トマトの味、コーラの味だから笑える。普通に飲めるもの、です!(ゲテものではないよ)


うなぎドッグ!これ以外にも気になる物は沢山あるぞ。オレとしては、やっと食えた!って感じ。400円。


続いては、富士宮焼きそばと浜松餃子だ!

富士宮の焼きそばは、「小エビが沢山のっているもの」と思っていた。しかしそうではなかった。麺が四角く押し出したようなもので、歯ごたえがよい。「曽我めん」と書いてあったように記憶。これはうまいぞ。

続いて浜松餃子「餃子学会」だったかな?餃子大学?浜松だから、という特有の違いは見いだせないが、うまいのはうまい。えびが入ってたっけ?餃子、実は浜松の隠れた名物らしい。

おっと、見つけたぞ!

http://www.hamamatsugyouza.com/

うお!

http://www.toa-industry.co.jp/

 


これが本文で書いている二つ目のトンネル、のはず。わかりにくいが結構登っている。これの手前、平坦区間でどれだけ走れるかがタイムに響きそう、よ。


いいImageがないなあ。さてこれが受付+メイン会場である富士北麓公園。お店がとても多くにぎわっていた。食べ物屋も色々あって、肉やらうどんやら、その他多数。ブースもウェア、バイク、自転車系何でも屋?、などが軒を連ねていた。数で言えばルイガノカップより多いかな。


左は平坦区間の全力状態、右はゴール寸前かな?左は下を向いているがフォーム全体はまあまあか。


集団下山前。


右側はレース中の皆さん。あと少し!


40km/hくらいで走ってくれるので、それほどブレーキングに気をつかう必要もなし。あとは体を起こして風圧ブレーキ。カーボンホイールも全く問題ない。繊細なヤツは避けた方がいいのかもね。フルクラムは全く問題ない。

 

11/05/17 Update