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第12回スズカ8時間エンデューロ秋sp
11/11/5

既に定番?

名古屋を拠点とする我々にとっては鈴鹿サーキットはとても近く、利便性は高い。片道1時間少々で到達出来るのは有り難い。富士スピードウェイや富士ヒルクライムなどは関東の人々がエントリーするのにちょうど良いと思われるが、鈴鹿は中京圏、関西圏の双方から集客が出来るため、一定のエントラントが存在する。いいことだね。どうしても規模の経済が必要なわけで、初めて鈴鹿サーキットを使用することが出来る。

で、うちらは...BakaTorque-N,Bakatorque-M,BakaTorque兄弟の3チームに加え3hソロ3名、計10名で参戦。エースライダーのくのっちは3hソロで、その戦いに期待しつつ、オレ自身はBaka Torque兄弟、兄とオレの2名で6hに挑む。

今回のエントリーには迷いもあった。同じ日程で、「MTB4時間耐久in木城」が開催される。毎年出ている、この最高なMTBレースと重なってしまうなんて。兄も大阪に住んでいるので、これは現実的観点からやむを得ない。来年は木城かなあ。

現場入り

それはさておき、当日。場所取り+試走のため、名古屋で2:30集合。オレは3時間睡眠。メンバー6名で現地へ。オレのバモスは、気合いを入れて?室内に敷いていたビリビリのマットを新品にして挑んだ。なお、これはホームセンターでメートル売りされている。バモスには幅1.8mのものを×2mでいい感じになる。メイン部隊は4時前に到着してしまった。早すぎた。ピットへの入り口は5:30にオープン。それなりに人が並んでいて、 オープンになったとたん、みんなマジで猛ダッシュ(汗)その足は、レースに取っておいた方がいいんじゃないか...とマジで思ったが、エースライダーについては各チーム、温存したことでしょう。うちらは2番ピット最前列に陣取った。ところで、危ないのでテントやシートで場所取りしない方がよさそうですね。しかし、前回はもっとのんびりと場所取りしたなあ。

さて、5:30過ぎに陣取って、6:15から試走だ。となると、主催者には5時にピットオープンしてもらってもいいような気がする。試走は兄と2周。1周目はコース解説、2周目は久々の集団走行となる兄とトロッフェバラッキ。

その後現場は1時間全員エンデューロやキッズレース。その間、我々は...寝る。サーキットで寝るのが主目的で来ているメンバーも居るくらいだ(今回はゴルフで欠席?)。

レース

さてレース。今回は、しっかり1時間先頭集団で走るというのが目標というかテーマだった。早速、前から2列目に陣取る。目の前には、走りなれた感じのチェックのジャージの方々が居る(チーム名失念)。安心してスタート出来そうだ。いつもながら、慣れない方々は後方から楽しくスタートした方が絶対にいい。先頭集団とは、決して楽しいものではないからだ(今回のように...)。

さて10時スタート...の予定が、先導者であるMavicのサービスカー、レガシィがエンジンが掛からない(はっはっは)。1分後ようやく掛かったので、3分遅れでの進行となる。

さて10:03。最初はローリングとなっている。もちろん、ゲストライダーは豪華で毎度のマトリックスの皆さん、三船さん(現役最後はマトリックスだったかな)、その他の方々。BSは藤野監督とは!(笑)本当に豪華だなあ。

半周程走ってサインが出る。早速、ゲスト陣が豪華に、引く。1周目は普通な感じのペースだったが、先頭集団が大きいね、ちょっと絞ろうか、という感じで2周目に入るとぐっとペースが上がる。これはきついな...集団が、3列縦隊くらいに細くなる。3周目...これはムリ...。余りに速い。いつもだったら、「中切れ禁止だぞ!特に黙って中切れは最悪だ!」と思っているオレ。自分が中切れする時は、さっと左にずれて、手でサインを出す。これなら後ろの人は付いて行けるからだ。でも、今回は違った。自分で中切れするわけにはいかん。「誰か、中切れして〜!」それで、このすごい列車から離脱出来る...とマジで思った。

オレの体は無酸素領域でのパフォーマンスは低い。いや、有酸素でも低いんですけど...。しかし、心拍はちらっと見るとずーっと180以上を示している。ありえん。なんとかそのまま、3周目。結局、死にそうなまま4周目に入る...が、Cateye V3cのラップタイム計はあり得ない数字を表示している。7分台?8分フラット?明らかに実力を超えているな...。と、その中でも小競り合い。不慣れな感じだが走れる人はいる。が、集団の中で見ていると、後ろに付くと危ないな...という人はいる。足を使ってしまうが前に出る。逆にすごいなー、と思うのは、なるしまフレンドの方。ハイスピードの場所で前が空く。しかし、中切れではなく、バイクのハンドリングが上手なのでまわりが減速するタイミングで、すーっと追いついてしまう。これを、テクニックと呼ぶんだろうなぁ。余計な力は使わないが、いざとなればすんなり集団に戻れるよ、というクールな走り方だなあと思った。

5周目。ついに、3人程前で中切れが発生。当然、前を追う気は全く、ない。精神が解放された感じだ。という感じで、あと少々流して1時間。兄にバトンタッチ。

兄とは1時間ずつで交代することで決めていた。2時間でもよかったが、2時間走るとハイパワー走行は無理だと思ったので。結果、ホビーライダーの走りとしては1時間ずつというあたりが、ちょうど良いのかもしれない。

兄も快調に走る。8分台、あとはコンスタントに9分台で周回。あらー、意外にやるのね。しかも、単独走が多そうだし。

さてオレの番、2回目。既にテーマからは夢破れ、楽しく走ろうというモードだ。2-3の集団以外は、なかなか付いて行くのにちょうど良いペースの人たちがいない。ところが...ぽつぽつと単独さんが居るじゃないか。自然と集まったりする。今回、多くの漢(おとこ)達に出会った。みんな、集団をすーっと引いては、去って行くのである。もちろん、オレ自身も頑張って先頭を引いた(つもり)。特に印象に残った人たち。まず、忘れられないのがProject K@2というジャージの方。とにかく、速いのだ。先頭集団にも居た人だ。まる1周、ぐいぐい引く。全くスピードが落ちない。オレなんかは3分くらい引いたら明らかに速度が落ちるので、「この人も大変そうだなあ」と誰かが前に来てくれる。しかしこの方はすごかった。その方がピットロード方向に戻るときに、多くの人が感謝の弁を伝えていた。こんなケースって少ないよね!

また、黒いスペシャライズドとだけ書いてあるジャージの人。オレの前に出て頂くときに、速すぎて付いて行けない...が、巡航時はペースがあって、数周ランデブーさせて頂いた。

もうお一方。ビエンメのジャージ、サドルの後ろにダミーのパン(ほほほ)をセットした、結構大柄な方。ちらっと見たら、バイクがSalsaとは!なんだろう、赤いフレーム。Primeroかな?この方にもさんざんお世話になったなあ。

さらに、チームの方にもくっついてみた。ハイセンスな感じの、グレイとブラックのジャージの方々。前傾姿勢ゆえチーム名が読み取れなかったが、左下の数字は1/2だった。右側にも数字があったが、余裕なく読み取れず。時々オレが前に出るが、「すみませんがもうトップスピードは出ません」と言った上で引くという情けなさ。

でも、オレも今回はお礼をいってもらったり、にやにやしながら見てもらったり(?)、オレなりに周りの方々にちょっとは貢献したのかなあ。こういう時のために、ジャージの背中の一番下にもわざわざチーム名が入っている。だから、「バカなんとか」という感じで覚えて頂けたのではないか?

ということで、色んな漢たちと出会い、なんだかとても感動した第2走であった。が、3時間の部が終わるためピットクローズがあるので、早めに兄に交代。相変わらず、きっちり9分台で周回する兄。

3回目も、何故か2回目と同じかたがたとパックになる。オレも、渾身の力で引いた。鈴鹿の終盤、ホームストレートが一番きつい。あの微妙な登り。最初は35km/hくらいで走っていたのが32km/hになり、最後は25km/h程度にしかならない。でも、渾身の力でこれ。直線を引いて力つき、登りの前で徐行になったりしてね。タイムは10分台まで落ちる。しかし最初に7分台で回った、ということで、オレの中では既に達成感があったので、まあいいや、というところ。しかし3h終わってリザルトをチェックしていたカトちゃんから、「KDさん、20位台でふんばってますね」と言われ、順位は落とせないなあということで、それなりに頑張った。最後は兄にバトンタッチ。

1時間ずつ休憩があると、結構楽しい。まわりを歩いて露店をチェックしたりね。直線を走ってくる人たちを見ているのもいいし。ってことで、6時間経過。戻ってくるメンバーを迎え入れる。ふぅ〜。

終わってからは

課題は、どこで飲むか。今回はとあるホテルを予約していて、そこは2ヶ月前にとっとと予約しておいたんだが、いい条件で宿泊出来た。名古屋組、大阪組だからみんな帰ることが出来るのに、誰も帰らないのはBaka Torqueとしてはいつも通りだ。飲み屋が少ないエリアだったが、さりげなくうどん屋、男10名でがっつり飲み食い。オレは割り勘勝ちしちゃったな...申し訳ない。うちの兄弟が一番飲んだと思う。しかし、気分は最高だった。そのうどん屋さんも、日本酒のバリエーションが豊富だったし!

6:30過ぎから飲み始めて21時閉店前に店を出た。あれだけ飲み食いして、一人3000円か...。最高だ。そのホテルはとても綺麗で、気持ちよくシャワーを浴び(汗よりもスタートオイルでべとべとだった)、22時より前に爆睡。翌朝は何もないので、9:30ロビー集合としておいたから朝食ものんびり、たっぷり。その後大阪部隊、名古屋部隊と分かれて無事解散!

オレとKさんは、ヒマなやもめ暮らしなので、二人で「フクイサイクル」をチェックに。クレジットカードは使えないが、しかしそこそこ安く色々売っている。品揃えも悪くないね!続いて、オレの本命、Circlesへ。ここにくるのは2度目、再度よくチェック。一番Coooool!なのは、ボトルケージ。あれは格好いいね。オレ自身は、DZRのビンディングシューズを買う気満々だったが、サイズなく断念。でも定期的に入荷しているらしく、時々チェックに行こうと思う。あれで、お洒落に走るのだ。

Circlesの2階はウェア売り場、いや、ブティックという言葉が正しい。思わず、以前からチェックしていたTwinsixのジャージを、つい、購入。でもこのデザインで1万円とは安いね。他にも、買いもしないのに色々解説してもらって、楽しくお店で過ごす。本命はやっぱりRapha、という事実は変わらないと思うが、narifuri.comのクロッシングが多数。高価だが、その価値はあるんだろうなと思う。また、ものを探しに行ってみようかな。

ってことで、ようやくアパートに戻る。

感想

とにかく、多くの漢たちに出会えて、感動してレースを終えることが出来た。やっぱり、少しは強くありたいな、と思った。限界ある43歳だが、もうちょっと走り込んでみようと思った。また、兄が意外に速く、このまま研鑽すればもうちょっと二人で上を目指せるかなとも感じた(が、先頭集団に付いて行けないと順位はこれ以上上がらないという厳しい現実もある)。でもオレ自身は「1時間先頭集団でしっかり走る」という課題を達成出来なかったわけだ。しかし、あれだけのペースで走ったということで、なんだか成功体験になった。またソロで3h走ったメンバーも、最近の走り込みの成果を実感したということで、いい行事になったように思う。

楽しいメンバーとともに24時間以上過ごした。いやいや、本当に皆さんにはお世話になりました。今シーズンはチームとして、またオレ個人もレースなどは終わり。冬場のLSD、またポタリングなど楽しくやって行ければと思うなあ。

だがオレ自身は、無酸素領域での持久力レベルが課題。

リザルト

6時間ロード
No.698 - BakaTorque兄弟
23位 38周
[通過T]6:06:15.984
[Top差]- 6周

ラップタイムなどはこちら
ベストラップは7:48。前後もほぼ8分フラット。ありえん。

6時間総合でも、646チーム中32位。いや、これは昨年のベストチームと変わらないリザルトだぞ?よかったよかった。

 


クルマも綺麗にしましたよ、ええ。


いつも通り、だららんとしてます。


今回のメンツ。ほんとは、もう一団体も一緒だったんだけど。


兄弟。いやー、親に送ってやろうと思って。


今回のバイク...だけどフロントホイールを戻したあと、慌てて撮影。ずいぶんサドルが後ろね。

13/04/07 Update