Top > MTB >SDA王滝クロスマウンテンバイク100km2014年9月

セルフディスカバリーアドベンチャーin王滝クロスマウンテン100km
14/9/21

今回のテーマ

これまでのリザルト。9月のベストは6:34。5月はコースがきついので、6:40。俺の中では、6:40ってのは結構頑張っている、と思うのだ。でも、人とのやりとりで、「KDさんって鈴鹿サーキットのベストラップは?」「7分48です」「王滝は?」といわれたときに、6:30です、といいたい。しかし、6:34では、6:30というと詐称である。どうしても王滝100kmで6:30を切りたい。と、これが人生の目標になっちゃった。

しかし、一定のレベルでトレーニングを積んできたはずだ。5月の王滝以降はオフロードは2回しか走っていないが、それでも内容が濃い走り。理論的にバイクもくみ上げてきた。

走る量はそこまで拡大できなかったが、それでも一定レベルの時間と距離は確保。夏休みは、ロードで福岡-宮崎316kmを17時間ほどで走破。量だけではなく、質も確保したつもりだ。追い込み方を体に植えつけて、年甲斐もなく伊吹山ヒルクライムはタイムを更新、58分台に持っていった。日ごろ走るときも一段だけきつい走りを行った。

たぶん、これ以上時間は取れないし、仕事は酒を飲むことだから?体形維持なども限界がある。準備は、やるだけやった、んだろうね。

バイクは

バイクである。前回、14年5月とほぼ同じセッティング。Carbonal Gaea29、XTR、ホイールもカーボナル、SID100mm、フロントはNobby Nic,リヤ Racing Ralph。

特に、ポジションのセッティングの妙というのは大きい。ポジションを合わせていった結果、ちょっと不自然に上に飛び出したステムとハンドルバー。絶妙な角度にしたサドル。セットバックしたシートポスト。フレームのサイズをもうひとつ大きくしてもよかったかもしれない。が、重量、見た感じなどこれでよいのかな。

前回同様、ストレートタイプのハンドルバーにはErgonのグリップ。またサドルのセッティングをさらに煮詰めて、前にも後ろにも座れて且つきつい上り、下りで必要以上に体を持っていかれないところに。

当たり前の話なんだが、ブレーキのセッティングを一生懸命行った。いまさらだが、ブレーキのセッティングがちゃんと決まった。ブレーキローターとパッドが、接触しない形で初めて王滝に挑んだ(笑)。いつも、音がしていたが、色々やった結果、ついに自然なホイールの回転を手に入れたのだ。これはオレにとって大きなインパクト。

チェーンオイルはたっぷりウェットを塗っておいて、あとでふき取るのもいつもどおり。内部まで浸透。

タイヤ F1.8、R2.2。フォークは70弱psiくらい。毎回、こうやってここに記録することで変化を知ることが出来る。今回は全く問題なかった。

エントリー

色々あったんだが(詳細略)、兄、Cくん、オレの3人。C君はJamis29、兄は「魔法の絨毯」であるBianchiの29er。カーボン、フルサスの軽量29erで、WCなどでも走っているやつだ。兄は前々回7:40くらいだったが、前回はバイクを換えただけで7:20に短縮した。凄いことだ。

宿泊

従来は、seotoを中心にチョイスしている。前回は滝旅館にCくんと泊まった。今回は、また「たかの湯」にしてみた。商売っ気は無いが、そつのない旅館だ。これはこれでエンジョイした。20:30に消灯。

準備

3:30に起床。宿ではおにりぎと味噌汁が用意されている。周りのガイジン勢は味噌汁があまり好きではない(海外のサイトを見ると、とにかく塩辛いスープとだけ記述)のだが、Cくんは既に帰化しつつある?ので、味噌汁を普通に嗜む。

4時に宿を出発、4:30前に松原スポーツ公園着。5時を過ぎると駐車場に停めにくいので、ちょっと早い。また、あまりこだわりは無いが4:30からバイクを並べることが出来る。丁度その頃バイクを並べたが、いつもどおり先頭から500mくらい後ろ、国旗掲揚台の少し後ろ。

これもいつも書いているが、張り切って前に並べることは否定しない。が、ボトルネック工程を自分が生み出す可能性があるので注意されたい。それはオレも同じだが、パレードランで間を縫うように前に出ざるを得ない。長丁場なので、スタートで前に行っても危険なだけなので、よく考えてバイクを配置しよう。これはロードのスピードレースも同様。

バイクをおいたら、ドリンクや装備品を確認。ドリンクはのぼりの重量減のため1lのみ。パワージェル、水、チューブ2本、大きいCo2ボンベ2本、空気入れ、アレンキー、タイヤレバー、チェーンカッター他ツール、タイヤカット時の当てるもの、チェーンコネクティングピン、などを確認。チューブ1本と細かいものはバイクに装着しているツールボックスへ。

4:45-5時ごろまでトイレに並ぶ。その後ちょっとのんびり。さて、6時。

レース

一緒に並んでいた兄とCくんに「楽しいサイクリングを!」と声を掛ける。兄は、さすがに血を分けた兄弟であり、トレーニングをしているのかしていないのかよくわからんが、一定の足を持つ。Cくんは非常に速いupcomerだが、大事な弊社人材であり、怪我をさせるわけにはいかんので、これもツーリング気分で、という話をする。

さて6時、スタート。今回、寸前に心拍センサーが反応していないことに気づく。時々調子がわるかったので、バッテリーを換えておいたんだけどね。仕方が無い、無しで走る。165bpmあたりでセーブするという作戦が使えないが、逆に縛られない開放感が心地よい。無理しない程度にパレードランの中で前に出て行く。

自分が走れているのか、抜かす方が抜かれるより多い感じ。一部、無理に前に出ざるを得ず、少々足を使う。オレは遅いので、いつも後ろの気配を感じながら走り、速そうな人が来たら前に行かせるようにセンサーを働かせている。これは仕事も同じで、自分より優秀なヤツの邪魔をしないように、気をつけているのだ。がはは。ということで、前述の通りここで着かれるなら、最初から後ろに居たほうがシアワセですよ、と思いつつ、前に出ますね、と声を掛けて走る。

さてオフロード。面白いもので、10回以上王滝を走ると、ここでよく見るジャージの人が既に揃っている。緑のジャージの人、O2の人、あといくつかシンボリックなジャージの方々。あー、見覚えあるなあ、という感じ。

時々、凄いスピードで抜いていく人たち。漢(おとこ)の、シングルスピードの人々。Vassagoというバイクメーカがあるらしく、そこのジャージを皆さん着ている。Cooolですな。

王滝は、とにかく最初ひたすら登っていくのがポイント。3時間登る、と覚悟しておけば、どってことない。(いや、あるが)。いつもより、すこしだけプッシュする。5月と違って、早い時点でちょっと下り、そしてまた上り。登って登って、ついにCP1。手元の時計はlap150min、つまり2:30といっている。過去最速。少し多めに補給、水はそのまま走る。

下りも出てくる。良くも悪くも、砂利を入れて整備されており、フラットな道と見せかけてものすごくグリップしない路面が続く。これの下りでは、おっとっと、となる。一生懸命リーンアウトの姿勢をつくり、二輪ドリフトで降りていく。何回かフロントがすべり、「おお!」といっていたら後ろの人に驚かれたりする。これも面白い(が、こけなかったから面白がっていられるんだけど。危険)。

フロントタイヤの空気圧を低くしていること、サスのセッティングが決まっていること、体が出来ていることから、特に苦難はなく進んでいく。ただ、5月に苦労する登り、これが9月は下りになるが、下りなんだけど難しいラインになっている。問題なく走る。

50km経過で3:18という手元時計。プッシュしたら、6:18あたりで走れるかも、と考えてみる。

ある程度下ったら平地。平地の距離はわずかだが、色んな人がドラフティング合戦をしている。ここで速い人というのは平地を走れる人なので、オレのレベルではついていくのがきつい。効率はさておきここで無理する必要はないので、ドラフティングで人についていくことはせず、ゆっくり走る。

その後また、当然の如く上り。第1cpで飲んだVespaが効いているかどうかは謎。しかし、足を軽く回すと、バイクが勝手に坂を上る感触がある。これはなぜか二山ほど続いた。また、第2cpではいつものトップテンを1本、一気飲み。あとは、PowerGelの補給。

とは言っていても、本当に勝手にバイクが走るわけではないので、自分で一生懸命こぐ。路面がよいところはダンシングで体をほぐしながら進み、一段落したら一番低いギヤで足をぐるぐるまわす。ケイデンス100くらいかな?これが結構いい感じで体をリラックスさせることが出来てよかった。

よかったといっても、きついもんはきつい。かなり以前より楽なはずだが、それでも腕は痛い。容赦なく、後半の悪路が襲う。うがー、体が痛い。

パンクのリスクには細心の注意。昨年9月、何もないところでパンクしたからな。下りも、するすると走れているがちょっと慎重。後ろから人がきたら、どんどんと前に行ってもらう。あまり抜かれなかったけど。

さあ、もう二山!というところで第3cp。ここではパワーバーを食べ、チェーンに給油してもらう。チェーンはそれほど酷い状態ではなかったが、これで安心できるのも確かだ。

さあ最後のピークを越えたぞ。後は下り。8kmくらいだっけ?実はその前の最後の山でげんなりしていたけど、前述のこぎ方でぐいぐい進む。たれてない。

最後の下りも、冒頭は意外に急で細かいライン取りが必要な、結構ながたがた道でいやになるが、しばらくするとほぼフラットな下りになる。快適にペダルを回す。120kmコースとの分岐を過ぎる。前後には誰も居ない。そのままゴール。6:22、よし、やった。2008年5月からチャレンジして、やっとこさ6:30を切った。

帰路

オレは先にゴール地点から駐車場へ。すると、となりにいたオーストラリアからやってきたA氏に話しかけられる。最近英語を使っていなかったが、普通に英語で話せたので安心しつつ、栃木で宿をやっているとの話。妙に行ってみたくなった。

彼は120kmを恐るべきスピードで走ったようだ。バイクも非常に軽いGiant。セッティングも洗練されている。相当走っている人物の様子。自分の宿でも、時々200kmイベントなどクレイジーなことをやっているらしい。楽しそうだね。

兄、Cくんが戻ってきた。みんな無事。バイクを軽く清掃、帰路。帰りに南木曽界隈で温泉。食事もせず名古屋に戻り、俺の部屋で宴会しましたとさ。楽しかったー。

感想

やっと6:30を切った。過去ベストから12分短縮。前の週のThe Peaksなど、事前の課題もしっかりこなしてきたので、その結果かな。

体調、バイク、コースコンディション、体の仕上がり、補給と申し分なかったね。人生に目標をクリアしたので、あとはちんたら生きていこう。ふふふ。

リザルト

後日。

現地到着。兄とCくん。

あの、池田氏のバイク。

XX1で組まれている。後ろは40Tと思われる。フロント1枚なので、合理的とも言える。効率は定かでない。

今回、アツイ視線を集めていたファットでシングルの、男バイク。装備品なども研究されている感じで、エンスージアスティックだね。

王滝では消滅したサイクロクロス。まだいるかな?

真面目なメジャーブランド、Trekでさえもファット市場に参入しているなんて。

のんびりとバイクをセッティング。この時間がすきなんだよなあ。

王滝でのメインストリートにある、「おくだ」だ。毎回ここで色々買っているぞ。

帰りには、この温泉。南木曽あたりかな。

14/09/30 Update