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第SDA王滝MTB100km
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今回は毎度おなじみ、王滝100kmだ。いつも書いている通り、5月は9月より、ちょっとしんどい。過去ベストは6:48だ。これを6:45目標として走りましょう、というのが今回だ。 しかし... 人間とは便利なもので、のど元過ぎれば熱さ忘れる。どんなに死にそうにきつい王滝でも、しばらくすると「また行くか」となる。ただ、基礎体力も出来ているしスキルというか慣れもあるので、今となっては死にそうだ、とは思わないんだけど、それでも実際はハードなレースなのが王滝だね。 兄は引っ越し後で忙しく、欠席。奇跡の29er、ビアンキはお休みなのだ。(バイクを29er軽量フルサスに換えただけで、20minのタイムアップ)代わりに、新進気鋭のTurkish,Cくんを招聘。彼はロードで凄いスプリントを見せるが、最近MTBにはまっていて、こっそりと王滝練を二人で繰り返してきたので、いきなり100kmに参加しても問題ないと判断。 移動など前泊なので、余裕で11時頃名古屋を出る。道の駅で昼食、ご飯は大盛り。オレは前の週の鈴鹿同様、3日間のカーボローディングを展開していた。会社で弁当を食べた後、さらに買ってきたパンを食べていて、同僚の女の子に二度見されたりしていたが、体調はよろしい。現地到着、浜松から参加のSさんと合流。Sさんとも、王滝練をしていた。みんな、ポテンシャルは高いぞ。 さて現地入り。今回は通常の5月らしく、100kmは700人程度のエントリーの様子。それでも42km、20kmの人たちもいて会場はにぎやかな感じ。特に買う物はないが、愛用していたフラスコというか歯磨き粉のチューブのようなジェルを入れる入れ物に穴があいていることが先日の鈴鹿で発覚、一つ購入。あれやこれやしていると、知り合いとはだいたい一通り顔合わせも出来たね。今回はLegend、愛知はドバッツの火元責任者氏(元全日本ロードを走っていた!)も、間違えて100kmにエントリーしちゃったという状態だ。 バイクなど準備バイクはここ数回と特に変わらないが、タイヤは前後とも新品とした。王滝を2-3回走ったNobby Nicなどは、かなり消耗が激しい。フロントのそれはブロックが虫食い状態。リヤのRacing Ralphは山が飛んでいる。また距離も乗っているので摩耗もある。結果ブランニュータイヤを投入。前回の王滝、F1.8、R2.0としていた記憶があるが、タイヤの山がこれだけフレッシュならということで2.0、2.2に上げてみた。裏目、というわけでもないが低いままでよかったなあ、というのはまた後述。 バイクのポジションは、いくら走っても障害は最低限というレベルに煮詰められた状態だ。前の2週間で3回山に行って、1回あたり20-40kmは山を走ったからね。グリップの位置、ブレーキレバーなどの位置(リヤブレーキだけはうまく行かず、後述)、ハンドルの遠さと高さ、サドルの傾きや前後位置、高さ。ここ数回同様だが、これらを行うことで腕が痛いやらどこが痛いやらというのは、かなり撲滅出来る(けど、普通の人はしんどいので鵜呑みにしない様に)。 このCarbonal、ハイエンドバイクなんだがリヤブレーキキャリパー台座の精度が少し怪しい。精度というか設計かも。結果、キャリパー及びパッドの偏りが発生し、握りで遊びが大きくなってしまう状況に。新品のパッドにしたり、エア抜きしてもダメ。仕方ない。そのうち、思い切ってブレーキ作り直すか。面倒なんだよね。SIDの調子その他、全体は悪くない。あ、Carbonalのホイールは外周が大きい様で、タイヤは結構ぎりぎりでないとはまらない。つまりタイやレバーが必要なので注意。リムテープを薄いものに変更したけど、それでもダメだったもんな。前回の9月はパンクでちょっと苦労したし。 今回の新装備としては、昔は持って走っていたCO2インフレータ。前回のパンクで、29erに空気を充填するのは大変だ、という反省から。ついでに、信頼していたTopeakのインフレータが壊れていて、これも苦労した。結果、同じインフレータを新品で調達。これに25gの大きなCO2ボンベと、念の入れようだ。 その他、ディレイラーの状態などをチェック。ホイールもいきなり壊れたりしないか、スポークの張りをチェックしたりね。 宿我々は、今回は王滝村のダウンタウン手前、滝旅館に陣取った。いつもならseotoだが、多分一杯だろうから、敢えて変えてみたのが実態。夕食付き、一人8000円程度だったかな。夕方にチェックイン、ある意味昔ながらの由緒ある感じ?の旅館で、隣とはふすま1枚なんだが、それでもこんなもんだ、という感じ。建て増しが続いているのか、複雑/不思議な形状である。しかしこぎれいになっていて、特に問題は感じない。まず風呂、風呂は5-6人は入れるかな?まあまあ広い。その後18:30から食事。食事はあまりにも盛りだくさんで、驚きだ。さらにカーボローディングを続ける必要があるので、ご飯を大盛り3杯。20時ごろには布団に入り、21時には睡眠。 朝4:00に宿を出発することにしていた。普段は、宿から車で出掛けて現地でバイクを降ろすんだが、今回は現場まで近いのでバイクで移動。4時頃宿を出るが、既に明るい。現地について、バイクを並べる。国旗掲揚台の少し前。既に補給も背中に背負っているので、5時頃にとっととトイレに並ぶ。列はそこそこ長いが、17:30にはトイレを済ませ出てくることが出来た。知り合いと談笑。だらだらしていると、あっという間にレースの時間。 レーススタートいつも通りだが、6時丁度の合図でスタート、Garminをスタートにする。混んでいるパレードランでは、ちょっとずつ前に出る。ある程度のところでは心拍を160程度を上限として前に出て行く。Cくんはオレの後ろ、またしばらくするとSさんはオレを抜かして行った。最近のトレーニングでは、sさんに登り、下りも置いて行かれるからな。心拍のリミットを守り、見送る。じりじりと前に出ながら、装備や体系が一定の経験がありそうな人たちのところになったら足を緩める。渋滞はこれでしないわけで。 いよいよオフロード突入。が、その少し前にスピードセンサーのマグネットのずれを発見。いったんストップ、C君を先行させフィックス。すぐにレース復帰。これがないと、距離が分からなくなるので重要なのだ。まあ、分からなくても感覚で走っちゃうんだけど。でも実態として、現在地点と現地時間で、残りのペースを勘案しながら走っているオレがいる。点検しておいたんだけどなあ。 のぼってのぼって、ちょい下り、という感じのルートが続く。瓦礫の山をどがどがと走るというよりは、浮き砂利の上を危うく走るコースも多い。甘かった。タイヤが新しいから、威張って?圧を上げていたが、裏目に。仕方ない、丁寧なリーンインで下りの砂利コーナーを抜ける...が、結構減速してしまって勿体ない。周りもそう言う感じの人が多そう。とにかく二輪ドリフトになっちゃうんだよね。ブレーキレバーの位置が左右で違うので違和感があるが、徐々に慣れてきて問題なくなる。効きに関しては、相変わらず文句の付けようがないXTR985だ。ほれぼれする。以前からと同様で、力を使わずにバイクを指一本のコントロールで減速させることが出来る。 本格的な下りも、空気圧入れ過ぎかな?という事以外は問題ない。登りも下りも、淡々と8割程度の力でクリアしていっている感じ。ところがまだまだ後ろから速い人達が、がーっと抜いて行く。凄いね。集団の中に、昨年お会いしたHさんが。ん?前回はVanNicolasのチタン26だったはず。今回はLinskeyの29er?「換えてみました」とのこと。凄い速度だったので、それ以上会話出来ず。orz さてCP1でCくんに追いつく。トレーニング、というより王滝適応練習?が効いていて、特に問題はなさそうだが、さすがに見た感じはきつそうだ。オレが一歩先に出る。彼の事前のコメントは「レースではなく、SDAであり、サヴァイヴァルだ」とのことだった。 今回も、前回同様に水分は1lだけ背中に入れていた。CP2で残りわずかになったので、1lを追加。また、ちょっとだけフロントの空気を抜く。推定1.9barか?なんとなく、下りでの問題がなくなった「気がする」。しかしだんだん疲れてきていて、無理をせずに確実に前に進む感じで走る。こういう時には、フロントのリモートロックアウトが本当に欲しくなる。いつも同様、色々ポジションや踏むペースを変えながら走るわけだが、ダンシングの時にどうしてもロックアウトするのが面倒に感じる。こういう時はやっぱりリモートロックアウトだなあ。また、29erでリヤ36、フロント26Tはオレにはちょっときつい。フロント24Tが欲しい。これで、もっと体をリフレッシュした走りが出来るものと思う。ポジションは前に行ったり後ろに行ったり。また胸を張ってみたり、伏せてみたり。 それでも、足が疲れてくる。少々痙攣しそうな感じ。ごまかしながら走る。背中が痛くなるので、時々ストレッチをする。 さてついに68km程度の、あの坂がやってくる。関係者には予告しておいた通りだが、非常にきつい坂だ。岩もごろごろ、いや、少し昔よりマシと思うんだけど。急なので、足がつる程きつくなってくる。他の人をかわすのぼりで、つい悪いラインに入りタイヤをとられ、左に転倒。場所が悪く、剣山みたいに岩が並んでいて、左腰を強打。痛い!が、走れるから走る。いや、乗るのがしんどいから、歩く。歩くのもMTBなのだ。と、いつも言っているんだけど。 ようやくその坂が終わり、下りに入り、アスファルトの長いルートを通って第三チェックポイント。ここではチェーンへの注油と、またパワーバーをもらう。ここから、また登りであることを知っているので、粛々と登る。周りの人たちはきつそうだ。オレもきついが、以外にたれずに走る。ここまで無理はしてないからね。 周りに足が揃う人たちが結構いて、「もうすぐ登りが終わるはず!ん?まだでしたー。すみませんー。」というような会話をしながら走る。ここで驚きの人は、ドロップハンドル、サスなし、シングルスピードの人がいたこと。格好いい..が、尊敬すべき変態と言って間違いないだろう。しかし粋なバイクセッティングだ。 そろそろだろ?と、自問自答しながら最後の峠を越える。やった、本当に最後だよな?と思いつつ、42kmコース 45km地点、みたいな冗談のようなサインを見ながら。ついに本当の下りに。前後ともあまり人に会わない。問題なく下る。ペダルの激回し、というようなことはせず、安全第一。「間もなくゴール」の表示、ついにゴール!6:40の様子。 せっかくなので少しゴール地点でImageを撮ったりと遊んでいたら、Cくんがオレの8分後にゴール。初めての5月の王滝で6:48?それは凄いな、立派だ。お互い、健闘を称え合う。落車の傷が大きく、救護班で洗浄してもらう。7:11に、sさんも無事ゴール。3人でImageを撮って、その後松原スポーツ公園へ戻る。 レース後スポーツ公園で豚汁をもらう。少しぶらぶらして、sさんとは別れる。ドバッツ組とは合えなかったが、Zero関係者と談笑。Hさんは発見出来ず。cくんと二人で、バイクで滝旅館を目指して解散。滝旅館にポンプを持ち込んでいたので軽くバイクを掃除。風呂に入って帰路へ。その前に、王滝食堂でいのぶた焼き肉定食。バカ話をしながら名古屋へ。名古屋では二人で焼き鳥屋→中華料理屋をはしご。お疲れ様でした。 感想だいたい、想定通りの走りになったので、毎回同様よかったんじゃないかな?と、大して速くもないが偉そうなコメントになっちゃう。ただ、タイムアップについては方法論を纏める時期でもある。ツールはこれ以上よくなることはない、例えばバイクはこれ以上軽く作ることはないし、同じ軽さでフルサスがあれば別だけどとんでもない金額になる。機材もXTR。ホイールはカーボン。 備えも現状は完璧だ。パンクしなかったのでチューブ2本はおもりだ、と言ってしまえばそれまでだが。 残るは、走り方。これ以上プッシュして、ハイパフォーマンスに、というのが一つ。もう一つは、低心拍の状態でのパフォーマンスの底上げだ。オレの走り方だと後者でなんとかしたいが、今以上トレーニングに時間を割くことは出来ないが、試してみるか。 残念ながら、これ以上爆発的に速くなることはないと思うが、もうちょっと速く走りたいなあ。 これを書いている王滝2週間後、強打した左の尻がバイクを漕ぐ姿勢になると痛いので、休養2週間って感じ。やむを得ないね。 ということで、9月の6:30をなんとか目指すオレだった。 リザルトGarmin: Result: 133位ですか。まーこんなもんだな。タイムはじわっと上がったが、順位は落ちた。うーむ。 |
往路。フェラーリだあ。 道の駅「しずも」で、ごはん大盛りを二人で。 裏道を使い、やってきたぞ、聖地へ。 レジェンド、火元責任者様。自らのフレームで走る。(注:ドバッツには29erもあるし、サス装着も可能よ。) 今回の補給。実際は、トップテンは1本だけ。 すっかりおなじみ、Carbonal. 今回ランデブーした、とある漢(おとこ)のバイク。おとこじゃあぁぁぁ 無事、帰還。 帰りはいのぶた定食。 左は3回王滝を走ったタイヤ。ブロック飛びそう。その他でも使い倒しているので、真ん中も摩耗が激しい。右は同じNobby Nicの新品。在庫があるって大事だわ。 前日まで、こんなことをやってました。
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14/06/04 Update