Top > MTB >第2回伊吹山ヒルクライム2014年4月

第2回伊吹山ヒルクライム
14/4/13

イントロダクション

今回は色々考えて戦略的に(というほどでもないか...)走ってみたが、それが奏功した様子。だから細かく書くよ。多くの人が実践出来る内容でしょう。

エントリー

イベントというのは、色々なモチベーションがあって、それはそれで楽しい。昨年、周りの面々と遊ぶために走ってみた伊吹山ヒルクライム。まあまあ調子良く走り、1:01と、なんだか中途半端なリザルト。目標であるリザルト一枚目に名前を刻んだので問題こそないが、一時間を切ってみたいなあ、となるのは明白だった。

加えて、今の自分の実力を周りのメンバーの同じ条件で比較してみたい。今まで、インチキ☆エースライダーとして走っていたが、何かに取り憑かれたように若手の台頭が激しい。加えて、転勤してきた同世代の面々が、これまた速い。そろそろオレの時代も終わりだな、と考えつつ、もう少し粘ってやろう、という魂胆。結果、身内からは計10名程度の参戦。

機材

今回は、やはり軽くした方がよいというバイクの世界では当たり前の事を真剣に考えてみた。レギュレーションでは6.8kg以上ないといけないとなっている。残念ながらそこまで軽くはならないので気にしていないし、Parisは超軽量ということでもない。ライト、インフレーターなどを撤去するのは普通に行われることだが、ボトルケージを一つだけに。更に、バーテープの巻き終わりを、いつもより少しだけ短めに。効果あるのか?!?!

ホイールは迷ったが、キシリウムSLRではなく、絶対的な重量からレースピ。バイクを持った感じ、これは軽い!レースピにしたもう一つの理由。ベアリングがセラミックなのだ。回転がとても軽い。更にチューブラーで高圧に出来、転がり抵抗を減らせる。

念の為、各ボルトの緩みをチェック。問題なし。細かいが、オレはチェーンオイルについてウェット信奉者だが、今回はディグリーザーで綺麗にした後、ドライタイプを使った。距離が短いのでOKだろう。

と、極端な軽量化こそしていないが、できることはしっかりやった状態。

事前準備

バイク自体を整備する前に、自身の走り方、バイクの走らせ方をチェックすべく、本当に走れる人はそんな必要はないが、オレのように中途半端な人間は色々やらないとダメなのだ。1-3月、ほぼ毎日会食があり、体重は増加傾向。会食をすることで給料を得ているので、仕方がない。土日だけはそこそこ走っているので、パワーは維持されていると思われる。

レースの一週間前の平日は、4日連続で20kmずつ走りこむ。更に一週間前の土日は伊勢湾一周、320kmを走っておいた。もう少しこまめに乗りたいが、時間的制約からこれが限界。

もう一つの変更。シマノのペダルのクリートを黄色、6度から青、2度に変更。事前に確認をしていたのだが、セッティングがシビア。また、力が逃げにくいためか足への負担が大きい気がする。先に正確なペダリングをマスターする必要があるかもしれない。

ここで、伊勢湾後中一日で雨沢峠に行ってそのチェックを行った。

オレの場合、上りでの走り方はざっくり4つに大別出来るのだが、aシッティング ハイケイデンス、bローケイデンス。cダンシング フルパワー、dレスト。
基本はbだが、そのバリエーションとして上半身を左右に動かし、腰をひねるハイパワーバージョンもb'としてあるかな?
バイクを速く走らせるには、単純に高いギヤ比で速く回せばよいわけで。だからbなんだが、足が持たないのでaを混ぜて、足よりも心拍に負担を掛ける。
もう少し速度を乗せたい時にc、またポジションを変えて体をほぐし、更に体重だけでバイクを進めることが出来るdを織り交ぜる。
これで行けば、疲れてしまっても違う方法で、意外に速度を維持できる。

雨沢では、過去ベストは19:20くらい。これはSalsa Campeonで出したから、2年以上前だね。今年は体が重いので、何度走っても20分を切れない。周りのメンバーはだいたい19:30前後まで成長してきた。
雨沢含めて、上りでの心拍数は165を目安に抑えるようにしている。ここ二年での最大心拍は191と記憶しているが、46という年齢から180というのが関の山。カルボーネン法だと174かあ。そもそも、低心拍だし。

さて、いつも通りバス停から計測開始。緩斜面はcで駆け上がり、あとはa,bを織り交ぜ、時々dで調子を整える。特にあしがきつくなった時に軽いギヤでハイケイデンスで速度を維持するのは有効に作用。峠の頂上に、過去ベストの18分台、18:57あたりで到着。バイク、クリート、パターンの織り交ぜ方など、うまく行ったようだ。

当日

昨年は5:30集合、現地に7時ごろ到着、車が混んだので今年は5時集合に。6時過ぎに到着、すんなりと現地入り。時間に余裕がありすぎるので、受付を済ませ、ショップをチェック。受付は少々行列が出来ていたが問題なし。

ビブナンバーをつけ、バイクにIDタグ。空気圧は、チューブラーなので高圧にするが、山頂近辺の気圧をなんとなく考え、サーキットより少し低めでF9、R10程度に。インフレーターは、10年使ったトピークが壊れつつあったので、レザインを新調。10bar押し込むなら、このレザインのねじ込み式がよい。

さて時間があるよねー、と思っていたら、必ず何か問題はあるもの。kさんのシフトワイヤーが切れた。流石にスペアは持っていない。が、ショップで売っている、と。買ってきてもらって、オレがいつも通り装着…するも、ワイヤーが変なとこに入っちゃって、少し手こずる。

招集

今回も3000人ほどと多くのエントラントがいるが、年齢順にクラス分けされていて、粛々と進行する。オレたちオヤジクラスもそろそろ。集合して、係員の誘導で道路、歩道を進む。オレは昨年も問題は感じなかったが、小さなトラブルはあったようで、細かく人を配置して誘導していた。

いよいよ、伊吹山の入口。ここで荷物をトラックに預け、トイレに寄る。

一時間前にジェル一つ、ここで最後にカフェイン入りジェルを摂取。今回も走っている途中に摂取している人がいたが、短いレースだから事前が良いのではないかとの観点だ。ヒルクライムは我々レベルだと、ずーっとしんどいので、水分を摂るだけで呼吸が大変なのに、ジェルなんて。

本番

ゲートをくぐり、ついにセンサーを通過。レース開始。最初からダンシングで加速。これは飛ばしているのではなく、あくまでも緩斜面をダンシングで効率良く抜けるため。
さてこのコース。平均では7%程度と思われるが、コース分析が甘かったと反省することに。富士山ほどではないにせよ、急斜面と緩斜面が交互に出てくる。結果、急斜面はそこそこの斜度になってしまうので負荷が高い。この間、インナーローでシッティングまたはお休みダンシングにせざるを得ず、足への負荷が高いままになる。思ったより休めない。なお、オレのギヤは34×27が一番軽く、もうひとつ軽いのが欲しいと感じた。

途中、平地またはやや下りが出てくるが、それまでが高心拍になりがちなので敢えて飛ばさず、くるくると足を回して回復に努めることに。

レース自体は、トイレに行っていたのでほぼ最後尾スタートだった。多くの人をひたすら右から抜かす展開。時々、すーっと抜かして行く人がいて、驚くばかり。

途中、人が付いてきていた。ついてきてもらうのは歓迎するが、なんとなく、この人と一緒だとトラブルに巻き込まれそうな気がするなあ、という人が、世の中、何故か、いる。なんとなくそういう香りが、する。更に、微妙に横に並ぼうとするのだ。抜かしてくれれば良いのだけど。変に並ばれると、進路変更で問題が出るから。急斜面でお休みダンシングで加速、逃げることに。鈴鹿の集団でも、同じなんだよね。

今度は、オレンジのジャージの人と同じペース。この方は、スマートな走りだ。しばらくオレが後ろ、途中で前に。観察していると、凄いケイデンスだ。ということは、34×32がある?オレが考えていた走り方は、正にこれだ。時々でいいのでスーパーローが欲しい!

流石に格上であったようで、オレが下りで回復に努めようとしていたら、ピューっと行ってしまわれた。でも、むやみに楽するためのギヤ選択ではなく、戦略的な選択であったのだなあ、と思う。

さて、終盤。残り4か5キロの標示。目標の1時間切りに、タイムとしてはやや余裕を感じたが、なにせこの後が急斜面だろうと考えると気が抜けない。すでにギヤはインナーロー固定で、シッティングとダンシングを繰り返す。山の脇を道がずーっと上っているのが見え、気が滅入る。

今回もうひとつ意識したのは、ペダリング、フォームを都度リセットすること。疲れても、これをやることで効率が高まるし、呼吸も楽になる。手もブラケットやバーを持ち替える。

残り2kmの標示、斜度がきつく足が回らない。しかしプッシュ。最後はやけくそでダンシング。身内が声援してくれていたらしいが、全く聴こえないくらい追い込んでいた様子、ゴールラインのセンサーを超えてから時計を止めると、58:57だったかな?なんとか目標達成。心肺もきつかったが、ももが痛い。こんな経験はない。それほど走ったんだなあと感じる。

レース終了後

昨年は、荷物を積んだトラックがトラブルで山頂に来ず、寒くて大変だったが今回は問題なし。下山準備をして、他の面々を探すが発見出来なかったので先に下山。しかし下山で落車が複数回あったようで、救急車が出たらしくしばし足止め。

少し待って問題なく下山。駐車場でメンバーを待って、約1名パンクがあったがみんな無事。どうしても下りで事故があるが、気をつけるしかないね。帰宅、うちで宴会、就寝。
感想

あー、これでもう出なくていいや。体重をもう少し軽めに維持出来ていたら、タイムアップ出来た気がする。機材、走り方など一通り考えた通りになったので、成功した感強し。

個人的には、身内でインチキエースライダーの位置をキープ出来たので、これが嬉しい(笑)。でも、みんなほぼ1時間だもんな。相当成長しているね。
でも、オレに関してはこれだけやって、昨年から3分だけの短縮というのは、限界に近いことを意味している。今がピークかあ…。
そろそろ、レースは程々にする、のかなあ。

リザルト

Fクラス(40代後半)42位/358人

タイム:58min45sec

データ

http://connect.garmin.com/activity/479505148

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これ、昨年のImage。フロントは軽量さと下りを考え、Ksylium SLRだった。1:01でした。

これは今年。わずかだが、昨年より軽いはず。

ゴールのタイミング。冷静なようす。結構きつくて、これ以上は踏めない!という感じだったはずだが。

14/04/16 Update