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SDA王滝クロスマウンテン100kmMTB@長野県王滝村2011年9月18日 |
エントリー今年、5月はスキップした。たまたま、Baka Torqueの面々と鈴鹿8耐春に参戦を予定していたからだ。実際は、ぎりぎりまで王滝に行く気だったが、やっぱり日頃遊んでくれているメンバーと行動せねば、ということで、これは重要視していた。ただ、あの5月のしんどいコースに辟易していたのも事実だ。前半、瓦礫だらけで自転車が走る道ではないところを延々と登り、60キロ地点では土こそ入ったものの、これまた河原に岩が転がっているようなコースをどこまでも登る。 秋は他と重なっても王滝に行くよ、ということを会話していたので兄と二人で参戦することに。さすがに7回目ということで、イメージはよくわかっている。過去ベストが6:57。目標は6:45とみんなに申告しておいた。 目標を達成したら、今後はごりごり走らず、Imageを取りながら王滝に来てもいいな、ということにでもしたいね、とも思いつつ。 |
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準備+今回のバイクバイクに関しては、かなり綿密に考えて組んだ。本来は考える必要はそんなにないと思うんだが、過去の経験を活かし、また不安要素をどれだけ排除出来るかがポイントと思う。順番が変だが、インプレもついでに書いちゃう。 ポジション:以前から、スカルペルに関してはクロスカントリーレーシングとして低いハンドル位置、高いサドルのセッティングにしていた。 当然、見た目第一だ。 通常の耐久レースも王滝も同様。しかし今回、ついにハンドルを上げることにした。前回、わずかな要因で、腕力で体を支え続けるという厳しい状況に陥ってしまったからだ。下りにしても、まっすぐに体重を支えられる位置にハンドルバーがあるとずいぶん楽なはず。加えて、ヒルクライムを延々と悪環境で繰り返すのが王滝。サドルの前に座ったり後端に座ったりするのに都合がいい。ロードで上のバーを持つのと同様のポジションを作り出しやすい。ステム、スペーサーをとっかえひっかえし、ようやくいいポジションが出た。見た目は今イチ。でも今回は実を取る。 結果、体幹がずいぶん楽になった。下りで右の腰が痛くなる以外は、全く問題なく、楽に100km走ることが出来た。登りも下りも非常に楽になった。ぐっと踏むときは前のめりで頑張るしかないけれど。 サドル:フィジーク アリオネVSをチョイス。印象は小ネタのサドルページに書いている通り。クッション多め、溝入りということで目的通りの成果があったと思う。これは人によって違うので一概には言えない。 ブレーキ:わざわざこの王滝のために、XTR988レバーを含むXTRのブレーキを投入。1フィンガーということで、自分の指が耐えられるかということもあったが、シマノ鈴鹿(ロードバイクのレース)の時にMTBを一生懸命試乗した結果、きわめて有効であると判断。思い切ってXT76のブレーキから変更したが、想定通りの成果。多分、王滝においてもそのブレーキレバーを握り込むということはなかった気がする。当て効きの範囲でコントロールしやすいので、握力がなくなってしまうなんてことはなかった。ただし、オレの場合はちょっとセッティングに失敗し、レバーを遠くしすぎた。案外、近めでもよかったと走りながら思っていた。XTRは高価。雑誌のインプレなどを見る限り、XTで十分だと思う。 ホイール:毎度のCrossmax SL Disc06年モデル。5年以上経過し、傷など目立つが、スポークを張り直し、振れを取り、ベアリングも前後新品、フリーボディとその爪まで新品にしたという気合いの入り様だ。事実、新品同様のパフォーマンスだと思う。SLRに比べて、固い感じがするんだが、これがオレの好みだ。当たり前に、全く問題なく、オレをゴールまで連れて行ってくれた。まだまだ使えそうだ。 タイヤ:普段はチューブレスを使いながら、王滝ではミブロマラソンのチューブドを使用してきた。パンク時の対応を考えてそうしてきたわけだが、シーラントを使うことで出来るだけパンクさせないという考え方もありと感じ、今回は踏み切った。タイヤはミブロマラソンのチューブレス、2.1。2.1といいながら、かなり細いプロフィールだ。シーラントは、Stan's。前後ともマニュアル通り、60mlをシリンジで注入。空気圧はF2.2、R2.4。これは3日前の各務原でのテストの結果。いつも2.5以上にしていたが、ずりずり言っていたのがなくなった。フロントのグリップがとても確実だったので、ややこしい登りでもぐいぐい行けた。今回も、多くの方々がパンクのリペアをしているなか(それほど問題ないと思われる後半の砂利道でも)、問題なくゴールまでたどり着くことが出来た。 フェンダー他:フロントはフレームに。リヤはサドルの後ろに。フロントフォークの上方にチューブでタイヤからの巻き上げのためのガードを作成。前回と同じく、スカルペルの泣き所、リヤサスのガードを古タイヤで製作。シートポストのガードを兼ねている。以前、摩耗でリヤのショックをダメにしてしまいオーバーホールしているが、やはりこれは汚れ具合など見ていても効果高いと思われる。 なお、晴天でも水は出ているのでフェンダー装備をお勧めしている。 ボトルケージ:今回、コースを見ている限りはボトルの落とし物は多くなかった(後方を走っていたら、それは増えていたかも)。オレのバイクは3台ともTopeakのアルミタイプ。今は黒と銀しかないようだが、以前は何色かバリエーションがあったけれど。これが、一番きつくボトルをホールド出来る。下りでボトルがすっ飛んで行くことがない。値段も安いし、軽量だ。ただ、ロードのときはこれほどきつくボトルをホールドさせる理由はあまりないので、カーボンタイプに換えてしまってもいいかもしれない。もちろん、今回も問題なしだ。 グリップ:Ergon GX2というカーボンタイプを採用。小ネタの小ネタ参照。登り、下りとも楽に体重を預けることが出来た。両手が豆だらけになったのは、別にergonのせいではないと思われる。 フロントフォーク:オレの場合ロックアウト必須。「休むダンシング」多用のため。完全なロックアウトでもいいんだが、RockShoxのモーションコントロールはロックアウト時にも若干動くので、これが具合がいい。今回も、かなり登りでダンシングを多用した。おかげで体を動かすことが出来、体幹のリフレッシュに多いに役立った。 ところでこのスカルペル、フロント周りの剛性に懐疑的であった。フレームなのか。ヘッドパーツなのか(Woodman)。フォークなのか。答えは、なんとフロントホイールのスポークのゆるみにあった。以前から、なんとなくフロント周りが逃げる感じがして気になっていたが、振れを取りつつスポークをタイトにすると、剛性が高くなった。sidよりfoxが剛性高そうという感触がなくはないが、今回は一度も気にならなかった。ところで当時硬いと感じていたスカルペルのフレーム、Foesと比べると「普通にしなりがあるバイク」だと感じる。 ツール: ツールはクランクブラザーズのマルチツール、これはチェーンカッターも普通に使える優れもの。だが、ゴージャスに色々付いていてちと重い。チューブ、一応2本。これはツールボックスをボトルケージに装着、格納。 チェーン4コマとコネクティングピン。 サドルバッグはどろどろになるしダンシングで気になること、脱落の可能性もあるので使わず。 労働環境:なんじゃそれ?と思う事なかれ。 労働上の安全衛生は極めて重要なんである。 昨年9月、尻の吹き出物に沈んだ、泣いた、オレ。サドル...ならぬ、椅子の上の座布団にまで気を遣い、通気性を確保。美しい尻で当日に挑んだ(大マジ)。 てぇなわけで、開催される日曜のちょい前、木曜日にわざわざ休暇取得。我がオフィスのメンバーには迷惑をかけたが、オレが居ない方が仕事がスムーズらしいので、まあよい。朝から延々と組み付けやらを実施。午後からわざわざ各務原の自然遺産の森にMTBを持ち込み、テスト。ポジション見直しや空気圧チェックを実施。ほぼベスト!というところまで準備出来た。あとはいつものドイター/レースに2lのドリンク、その他を入れればOKだ。なお、今回はトップテン2本とPowerBarジェル、スポーツドリンクだけで走破。 今回、機材に関して唯一の懸案は、左手側、フロントのシフターの動きが重いこと。これはXTR97のFDのバネの強さとフレームの取り回しの都合と思われる。どうしようもないもんね。 |
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移動-現地金曜夜に大阪から兄が名古屋へ。まず居酒屋。土曜の朝、10時頃から移動。 うーん、なんだか微妙な天気。天気予報は、事前は当日降水確率60%。雨の王滝は(この5月ほどではないにせよ)2回経験している。走るところはどうせ同じようなもんだから、と思うが服装が大きく変わってくるので、晴れて欲しいところだ。 右のImageの通り、往路はとりあえず雨こそ降らず、曇り。現地に入ってもそれは変わらず。よかったよかった。 しかし、ぱっと会場に入って思ったのは...あれ?クルマが少ない? もしかしてエントラントが大幅に減ってる? と、心配してしまった。毎回、クルマがびっしりと停まっている駐車場が、がらがらなんである。実際は我々が早く到着しすぎたことによるんだけれど。なお、120,100km参加者は950名ほどと、ほぼ定員通りでばっちり。ただ、今回色々お世話になったカミハギサイクルのMさんが「ショップでもちょっと王滝に関しては盛り上がってないんですよ」ということをおっしゃっていた。うーん、これも、わからなくもない。 いつもどおり受付。今回はオレンジ色のTシャツだ。オレは王滝Tシャツを普段着に使っているので、これが増えて行くのは有り難いのだ。皆さん着てるのかな?毎回サイズはSにして、ぴたっとフィットさせて着ると、「単なるイベントTシャツ」では終わらないのでグーなのだ。おしゃれに着こなそう。→そんなヤツいないだろ。 ブースはほぼいつも通りの会社が並んでいる。相変わらず、クランクブラザーズのホイールはクールだ。あれの29インチ、黒赤のがいい。Contour社のビデオカメラに興味をそそられる。Kool'n Fitのアイテムは香りを試すのを忘れた。いかんなあ。Trekとスペシャライズドはギンギンに展示している。この両アメリカンブランド、格好いいし売れているしモノもいいと思うが、あまり可愛くない。もう一歩可愛いんなら、考えちゃうけど。 ふと思ったが、毎回出て盛り上げている松本氏、竹谷氏は賞金レースでもなんでもないので、実際はスポンサーの為に走っていると言うのが正しいわけだな。マシュン氏が乗っているあのTopfuelもたくさん見るようになった(高いのに!)し、竹谷氏が「安価な29erでレースで上位入賞する」というのは、これもインパクトがあることだ。でも、これはすばらしい仕事だね。 と、ぷらぷらして毎度おなじみ「瀬音」へ。ビール、夕食、早々に就寝。 |
空いてる? |
当日いつも通り、3:30起床、ここseotoでは4時から食事を出してもらえる。ありがたいねぇ〜。食して着替え、他のエントラントが朝食を摂っている間に現地へ。ちょっとへんてこだが、まあまあの位置にクルマを停める。なお、昨夜からこの時間まで雨(右のImage、雨が写ってるね)。参ったなー、とりあえず準備するか...と言っていると、だんだん明るくなってきた。それと同時に雨も上がる。おお!いいねぇ〜。ただ、この時点ではまだ空は雲で真っ白。幻想的でいい感じなんだけど。 とにかく、4:40頃、到着してタイヤの空気圧をチェック、マシンそのものは昨日ナンバーをつけたりしたときに整備完了していたので、さっと並べる。毎回の、何故か国旗掲揚台前あたりだ。その後はストレッチ、ドリンク準備、持ち物チェックなど。前述の通り、トップテン、スポーツドリンク+水+トップテン、水、パワージェル4袋をフラスコに入れたもの、さらにパワージェルを3袋持つ。トイレは宿で済ませておいたので余裕で準備。オレの前の人が寸前になんだかばたばたと準備をしている。スタート時にトラブルに巻き込まれない様気をつける。 ということで、6時丁度、スタート。 |
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レースImageなし。今回はマイベストの走りをするのが目的だったので。 スタート。アスファルトを10km弱パレードラン。昨年9月はペースが遅くあまりに渋滞してストレスが大きかったが、今年は普通に進んでくれるので大幅な渋滞はない。ただ、どうしても上り坂で横一線で詰まってしまう人たちが居て、早く行きたい人たちがその後ろでうろうろするケースたびたび。右側は空ける様オレは気を遣った。といいながら、皆さんなかなか登りが苦しそうで、そこを淡々と抜かして行く。オフロードに入る前にいい位置に入れた様子。 オフロードも、5月とは違い平和に登って行く。轍の上が楽だが、轍を外しても走れる。ただし、心拍が160を超えないレベルとする。一発早くてもダメで、全体にわたって高効率な走りが出来ないといけないと言い聞かせる。ぱっと人を抜かすときについ足を使ってしまうので、少々遅くてもついて行くことにしたり...するが、あまりにも前が空いているなんぞもあり、徐々に速度を上げる。おっと、ちょっと心拍が上がったぞ。でも170だから、まだ余裕、レブリミットまであと20。 前半、まだ人が多いときはつい前後を詰めてしまう。オンロードと違って、路面が見えないので本来は危険。わざと微妙に車間を取るようにする。すると周りが見えるし、ついでに景色も満喫出来るのでストレスが減る。楽しい!一山超え、30kmを過ぎたあたり、5月で毎回苦しむあの下りに入る。結構な下り...ということは、改めて考えると5月は結構な登りなんである。土がしいてある上に、大きな岩がごろごろしている。ちょっと気をつけないとフロントをすくわれる感じ。ただ、その前の登りがやや急だったので人が既に減っている。スムーズな走りを心掛ける。そこそこのアップダウンが続くが、特に困った路面はなし。登りも、まだ重いペダルが踏めるし、フロントをロックアウトして早めに休むダンシングを多用しながらコンディションを維持。毎度ながら、ボトルを取る余裕はないのでハイドレーションパックで正解。Deuter Race、背中の断熱効果で、冷たい飲み物を飲みたいときに好きなだけ飲む。悦楽じゃ。 毎回、腰というか背筋が痛くなるが、今回冷静に理解出来た。平地、登りは問題ないが、下りのときに右側の背筋というか腰を酷使している様子。どうしてもバイクコントロールが体幹右側頼みになってるんだろうね。下りが終わって、さあ登るぞというときに痛むのですぐわかる。しかし、それがわかれば冷静。路面がいいところで腰をのばすなどほぐしながら走る。少しのばせば、すぐに痛くなくなる。背中の水と、フラスコのジェルは温存したいので余裕あるときにボトルの水、小分けのジェルを摂取。 35キロあたり?で第1チェックポイント(CP)。とりあえず、そのまま通過。 手元:35.3km,2:47,av12.7km/h,151bpm,mx41.8km/h,170bpm 1cpからはある程度登ってくだってが連続。これも、特に困った路面はない。いつも、ちょっと急だと登りでスタックするんだが、今回前の人が停まっちゃったので一度ストップしただけで、全く走りに関するトラブルはなく、ダンシングを取り混ぜながら走る。ダンシングは、路面がよければ効率よく速度を乗せられること、背筋や足の各筋肉をリラックスさせることが出来ること、股間や尻の血流促進など、王滝には欠かせないなあ。少々下ると、三浦貯水池まわりの平地。ここでは、先週四国で鍛えた平地パワーで、ごりごり漕ぐ。といっても20km/hちょいかなあ。あの四国は苦しかった...。今回、下りで砂利が入っている道が多かった気がする。これ、上下に揺さぶられずに楽だけどコーナーで足を取られるから大変。この点、29インチのフロントタイヤがあれば相当楽なはずだね。 1cp前後、女性ながら120kmを走る、BMCのYさんに追いついては抜かれ、となる。いつもびゅーっと抜かれて終わりなんだが、今回は登りでじりじり追いつき、下りで抜かれる。下りで一度ついて行ってみた。うーん、無駄がないなあ。まねをすると、少し速くなるから不思議だ。Yさんからすれば、邪魔なおっさんだなと思ったことでしょう。すみません。 ご本人のブログからすると、相当調子が悪かった様子。頑張れ! しばらくすると、ややガレたエリアをえっちらおっちらと、延々と登ることになる。若干上り下りはあるけど、30分以上かな?すると2cp。ここで初めてストップし、ハイドレーションパックに水を追加、またチェーンオイルを塗布。トップテンを半分ハイドレーションパックに流し込み、半分は飲み込む。トイレに行く。軽くストレッチ。10分のピットストップ。後は走りきるぞ。 手元:30.9km 1:53 av16.3km/h,143bpm,mx42.5km/h,158bpm 下りが入るからか速度が上がっている。 その後、2cpの後も少し登った気が。途中の下りで、左手首が痛くなる。おかしい、まるで時計を間違えてしてきてしまったように痛い。見ると、時計が腕に巻き付いている。それも、軽量タイプなんぞではなく、ご丁寧にG-Shock Frogmanだ。王滝に腕時計はすべきでない。が。日頃オレはサイコンを距離表示にしていることが多いが、ここで時計を見ることが出来たのは大きい。サイコンを切り替えればいいだけ...だが、それも面倒なんだもん。見ると、残り30kmで、目標6:45で走るにはあと2時間で走らねばならん。ここで、強烈にプレッシャーが掛かった。何故か、チームメンバーの顔やら、家族の顔やら、色々浮かんできた。よくわからんが、頑張らねばならん。3cpまでの下りは、結構なガレ場。バイクを上下に揺すられる。周りで、たくさんの人がパンク修理をしている。ここで、しっかりと指差呼称というか「慎重」「安全第一」「集中」とつぶやきながら下る。XTRのブレーキには助けられた。42kmコースの人たちが苦労しながら下っている横を「えーい、ままよ」「but慎重」といいながら下る。その割にはスピード出てないけど...。このあたりで、手のひらが痛くなる。バイクを押さえつけず、手のひらの中でハンドルを転がしていた。結果、まめができたようだ。痛い。 ってことで73km地点、3cp。 手元:14.3km 53min,av16.0km/h,139bpm,mx37.0km/h,158bpm 平均時速はまあまあの様子。さて、下り基調とはいえ本来の平均は全体で10km/hちょっと。登りも下りもかなり頑張る。3cpからは登り、というのは昨年愕然としたので覚えている。しかも山が二つなかったかな?この登り、最初アスファルトで楽勝、と思っていたらなかなかの勾配になってくる。路面は問題ないが、インナーローを多用。心拍制限もあり、それほど苦しくなく走るが、右股の内側がひくひくしている。座る位置を頻繁に変えたりしながらなんとか登る。いったん下って、もう一山。この辺りでも、まだパワーを残した人たちが駆け上がってくる。すごいね。負けじとペダルを回す。時計を見る。残り10km、30分!しかし、まだ下りにはならない。残った力でダンシング。やっとピークを超える。 あとは下りだけのはず。残り8kmくらい?慎重ながら、ラインをしっかりと見極めとにかく下る。最初はガレていて、手のひらが痛くて嫌になるが我慢。続いて斜度が緩くなり、路面が砂利になる。バイクへのダメージは少ないし、速度も乗りにくいので楽だが、失速するしコーナーが危ない。さらにコーナーがこのあたりは急だ。おっと!前走者が砂利に足を取られて転倒していた。集中力を維持するのも大変だ。ぱっと見ダメージがなさそうなので先に失礼する。さらに路面がよい(?)このあたりでもパンクしている人が多数居る。疲れからの連鎖か。「集中」とつぶやいて先を急ぐ。とうとうほぼ平地に出る。 左手親指で、フロントシフトを押し込み、アウターに入れる。指の付け根がぐきっと音を立てる。 アウタートップで漕ぎまくる。今までの王滝、こんなに漕いだことはない。前をふらふらと走っている人が蛇行しかかっている。「左行くよ!」と声をかける。オフィシャルの人が居て「ラスト1km!」距離はわずか、目標に間違いなく入れそうだ。今まで一緒に遊んでくれたメンバーやら家族やらの顔を思い出す。なんだか感動する。最後はダンシング、ゴール。6:38! 手元15.0km,54min,av16.5km/h,141bpm,mx41.5km/h,158bpm 手元total 95.6km,6:29,av14.7km/h,146bpm,79rpm,mx170bpm,2906kcal150-130 42%,under14%,over43% ゴール後、早めに会場へ戻る。 |
↓ここからは関係なし
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帰路とりあえずクルマに戻り、水道でざっとバイクの汚れを落とす。濡れタオルと乾いたタオルで体を綺麗にし、着替えて兄の戻りを待つ。兄は8時間ほどで無事、ノントラブルでフィニッシュ。最近乗っていない、という割には安定的だ。荷物を積んでseotoへ風呂のご厄介に。途中、中央道が渋滞しながらも4時間弱で名古屋へ。その後は...。→ 19日朝、バイクをある程度分解掃除して兄は大阪へ。オレものんびりと何もせず過ごす。ふぅ〜。 |
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感想速い方々はたくさん居られるわけで。もちろん精進してその域に少しでも近づきたいと思う。でも、今回は自分なりにベストを尽くすことが出来たということで、極めて深く満足している。 大したタイムでもない。威張れる話でもない。何かに勝ったかというと、そういうものでもない。でも、自分に取っては小さな勝利、成功、進歩。 それでいいじゃないか。 一昨年もそうだったが、障害がないレースだった。バイクはタイヤの空気圧含めて完璧だった。体調はベスト。機材他準備もOK。 最近、関係者に山に連れて行ってもらったのでちょっと奮起して一人で色々走ってスキルアップしたこともあると思う。前日、雨だったのも影響は大きいと思う。路面が締まって、必要以上に岩が動かなくなるので登りでスタックすることがなかった。オレ自身もスタックする気が全くしなかった。 ただ反省点も。ちょっとだけ、ブレーキレバーが遠かった。泥水を浴びてチェーンの動きが悪くなり、2回だけチェーンサックした(が逆回しでその場で解決出来たし、その後はチェーンオイルを塗り直し完璧)。アイウェアのレンズ、もうちょっと暗くてよかった。わざわざ明るいのにしてしまった。 ルートとして困りはしなかったが難しい、と感じたのは前半の例の下りと、中盤以降の一部ガレた下りだけで、後は何ら問題なかった。29erの導入を真剣に考えているんだが、9王の順回りなら、26でもこのまま行けるものと思う(砂利道には29は有効なので価値はある)。ただし、5王の逆回りでそれなりに走ろうとすると、軽量な29erフルサスが欲しいと思うところだ。 来年は5月は出ずに、9月だけかなあ。 しかし、スポーツバイク業界はMTBからロードに流れているね。なんとかMTBの世界も盛り上がってほしいなあ。やっぱり楽しいのはMTBだなあ。そんなオレも、確かに日程の制約なんぞあれど、MTBのイベントに出ておらんぞ。これはいかんなあ。来年は考え直すか。 走り終わってそれほど疲弊していない。これも進歩か。ってことはもっと追い込めるか。でも、楽しくないと意味がないもんね。翌朝は背筋が痛く、また二日後の今日も何故かふくらはぎが筋肉痛。
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使用後です。真っ白。 |
リザルト9/23に出た様子。おし。前半抑えめだったのがよかった?下りはあまり飛ばしていない認識だけど、下りが含まれているエリアで速かったみたいね。もうちょっとプッシュ出来たのは事実だけど、かといってタイムがそれほどのびるようにも思えないし。 2012年5月は大変だから出る気ない、ながら、サイクリングで出ようかなあ。
ところでタイム。7時間弱が3回続き、09年9月からいきなりタイムアップしている。これは東京から名古屋に引っ越し、平地ばかりから山岳にトレーニングコースが写ったことが大きいと思う。さらに10年以降は一定レベルで走り込み、10冬からは高強度に移行したからか。 その割には、シマノ鈴鹿で成果が出なかったが(笑) p.s.王滝から帰り、スカルペルでうろうろしていたら、ビチッと音がしてリヤホイールのスポークが切れた。よく、頑張ってくれました。 |
いたいた。笑ってるし。 |
11/10/12 Update