day2 出発
本日のルート:帯広から層雲峡を目指すぞ。
昨日に続いて、山岳を含むコースだ。昨日は、本当にひた走った。昔のオレなら...いや、昔話はよくない。昔のオレでないので、ペースを抑えて、足を使いすぎないようにうまく走ったわけだ。正直疲労感があるが、常に多く食べ続けることで動けるエネルギーに余裕を持っている。「思ったより元気」かな。ただ、ケツが痛いぞ。
日曜早朝、まだあまり車が動き出していない感じの帯広の町を抜け、すずらん大橋ではない、十勝大橋で十勝川を渡り音更。国道241をひたすら北上するのが自動車であれば正しいルートだが、車が80km/h程度で流れるのと、以前車で裏道を通ったらこれが具合がよかったので、今回は裏道をうまく経由して士幌、ぬかびらを目指す。
昨日の、ただひたすら走るだけとは違い、この日はまず到着地が温泉旅館であることから、早くチェックインして温泉に入ろう!という楽しみ。また、途中はタウシュベツ川橋梁、士幌駅跡など鉄分多めとし、観光を取り入れている。また、走るコースも幻想的なのではないか(オレ車で通ったから雰囲気はわかる)と想像。4日間でも、何か特別な1日だった気がする。ただ、この日の問題は高い山を越えねばならないこと、また他の3日間と違って鉄道がなくワープ航法が使えないことだ。足を十分に温存して走ることとした。
ということで、まずは帯広近郊を抜けていく。この時は霧雨が降っていたっけ。でも気温もそんなに低くなく、問題はなかったな。
十勝大橋!立派だぞ。
十勝大橋を抜け、北上する間に241から逸れて1-2本東側の道路を選ぶ。するとこういう景色が現れる。富良野などとは違って、とても平らなのが印象的。
鉄の旅
そして、1時間ほどだっけ?走ったらこの日最初の観光スポット、士幌駅跡だ。1日目の冒頭、北海道の大変な状況を道路の修復で表現したが、それは鉄道に関しても同じ。当初は、日本国有鉄道として日本国内のすべてのエリアに鉄道網を張り巡らし、経済発展や利便性向上、地方活性化などを考えたと思うんだ。それは行動成長期には間違いではなかったと思う。しかし現実は厳しい。これだけ広いエリア、人口の集積も難しく、さらに国や公共団体運営でなくなった地方鉄道は衰退するしかない。試される大地。今後も残念ながら北海道経済は衰退し続けるだろう。しかし、観光などをうまく使って情報発信していくことで存命を図るのは良いことだと思う。
で、何が言いたいかというと、鉄分多めよ、ということだな。うむ。来たぞ、士幌駅。
趣深い。ここに線路が走り、それが今から行こうとする山の上前でつながっていたわけだ。山野を切り開き、トンネルを掘り、橋をかけ、力強く鉄道が通っておったのだな。感慨深い。
士幌駅跡を出て、しばらく同じような平野の中を走る。徐々に木々が深くなってきて山岳に入りつつある感触が路面の角度からも感じられる。原野、山林、農地が混じったようなエリアを通り、小さな峠も出てくるように。すると、今日のターゲットがさらに見えてくる。
多分、これは旧士幌線 第二橋梁だと思うのだが、大変趣深い物件だ。この界隈は、こういう趣深い物件が多く、もう少し時間があったら接近したり、また他にもいくつか山に隠された物件を見に行くのもいい。が、移動距離、山岳地帯を考えるとあまり時間も取れないので、この国道沿いを中心に見ていく。
これ、昨年11月にクルマで来た時にフォーカスしたんだよな。すごくよくて。その時の画像もせっかくだから置いとく。
トンネルを抜けると集落がある。ぬかびら温泉郷だぞ。いい感じ。ここでは、ひがし自然センターに立ち寄る。あまりじっくりは見れなかったが。それに加えて、そこのちょっとしたに鉄道記念館があった。すごく魅力的だったが、時間がなかったので今回はパスしちゃった。行くべきであろうな。うむ。
ぬかびらエリアをさらに進むと、白樺並木がきれいなエリアに。どこまで人の手が入っているかわからないが、木を伐採して道路をとりあえず敷いただけかもしれないが、なかなか白樺が美しく、また路面もそこそこきれいで広い。実に美しいのだ。前回車で来た時に、これは走りたいなと思わせられた。過去通った道としても悪くないルート。ただ、上りなんだけどね...。
そしてこの日のハイライトに接近する。まずは昨年11月時点の画像だ。
ただの湖じゃないかって?いやいや。美しいものは、隠されていなければならない。今回の画像は...
むむむっ。
さらに、ドン。
おおおっ。タウシュベツ川橋梁と言われる、幻...実在するから幻ではないのだが、これまた儚くも美しい物件だ。11月は水量が増えて、橋が完全に水没してしまう。これが雪の時期に顔を出し、春先にはいったん全景を見ることが出来るらしい。その後雪解け水が増えてきて、また隠れる。3月とGWの2回行きたいんだけどなー。ガイドツアーで、3月は雪上、GWは地面が露出し、環境がよければ歩いて接近できるようだ。
橋梁の展望エリアについてはちょっとだけ林に入る必要がある。2-3分歩くだけだけど。2021年にはこっそり行きたいのだけど。
さらに進むと、本日最後の鉄の旅、幌加駅跡がある。この先にも橋梁や駅跡はあるようだが、ここまでがやっぱり見所なのかな。
しかしこの説明によると、大量の風倒木の対応が必要だったとのことだが、それで町が出来るほどになるのか?という疑問はある。確かに重機などがない時代だから、手作業などでリードタイム短縮は難しいだろう。北海道で他にいくつか駅跡に行ったが、今や何も残っていないような場所もたくさんあるが、こうやって昔をしのぶのも悪くないぜ。
三国峠方面
最初にクルマできたとき美しいと感じたが、その先はもう少し美しかった。そこに一軒カフェがあるのを調べていたが、6人以上で来ないでね、みたいな記述がサイトにあったので今回はパス。いや、本当は別に他の客がいなければ大丈夫だろうと思うが。ただ、もう少し先で補給すればよいので、残念ながらパススルーなのだった。そしてこのエリアの白樺並木。並木というのは人が並べたことを言うと思うが、地図を見ると並木と書いてあるも実際は自然林と思われる。
上川65kmの表示。残りたった?65kmだが、今から峠を越える。この画像では残念ながら確認できないが、正面に橋が見えるのだ。その橋を上って登って、その先が三国峠。
最初の橋に来たぞ。
飛んでいるようだ。くだりだと一瞬だから、上りにじわじわと見てほしい。で、まだこの時は頭にカメラが載っている。このあたりの360動画を皆さんにお見せしたかった...また機会があれば走りに行こうかな。
非常に景色がいい中、まったく景色を見ずに競って峠を駆け上がる、若者、バカ者たち。素晴らしい。
ウォーホー!
この原生林の広がり方。感動する。ただ、景色を撮った橋は車はとめにくそうだ。上の展望台にクルマを置いてから歩いて戻ってくるといいと思う。自転車だととまってもいいけど、車に轢かれないでね。また、晴れてもものすごい景色がみられると思う。この湿り気もオレは気に行ったぜ。
何の画像?何を笑っているの?という感じだが、まあいいじゃないですか。
ここではあまり関係ないが、Titanium bikeが6台中2台。TセンパイのGiosと、オレのMerlin。
下りはあっという間だね
三国峠のトンネルを抜け、そこからは一気に標高を下げる。30kmほどで層雲峡だ。層雲峡は冬にくると氷瀑祭とやらをやっているらしい。きれいなんだって。仕事で冬に通りかかったが、確かに氷でいろいろ作ってあった気がする。そりゃ寒いだろうねぇ。で、このルートは若手2人にオレがくっついて下りを一気にローテーションで降りる。ちょっとやりすぎた感もあるが、景色も同じような感じでグー。途中でちょっと上りがあったが、まあ気にはならんかな?いくつかのトンネルを抜け、すると渓谷チックな山肌が見えてくる。
画像は一気に...層雲峡。下りが忙しくて、撮ってない。正面左の、立派な建物が俺たちの宿、朝陽亭。このメンバーで初めての、まともな温泉だ。今まで四国だとかいろいろ行ったけど、3000円くらいの宿ばっかり泊まってたもんな。一番立派だったのは、四国の宿坊。
宿が山の上だから、最後が疲れたよ...部屋からの眺めもなるほどねー。
時々サイクリストがくる様子。玄関脇にバイクは置かせてもらえた。感謝。なお、我々の6台に加えてもう1団体の3台があとで増えていた。
宿での画像もいろいろあったが、この日は温泉→ブッフェ夕食+酒、部屋で酒。また風呂の後に部屋で服は洗って干して置いた。なれたものではある。泥酔で翌日へ。これで8000円ならよいねぇ。
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