2017/11 房総半島一周*タイクツとの戦い*

March 22,2020 Camera:Olympus TG-5,iPhone 7Plus


イントロ

まずはこのStravaのデータをどうぞ↓

データです♡

わかりやすくは、こういうことだ。



二日間で548km走ってきた。あれから2年半が経過しているが、折角、房総半島一周サイクリングをやってみたので、そのよくわからない高揚感を書いておいたりする。

時々、ロングライドしたいな、と思うわけだが、なかなかよいタイミングがなかった。2017年の11月の3連休も、簡単に用意しておいたが、前の日に確認すると天気予報は雨。関係者と酒でも飲むかと思っていたが。

確かに11月3日、念の為早起きしたらその日は雨。ちぇっ、と思っていたら、天気は快方に向かうというではないか。じゃあ、行くか。本来、こういうロングライドは早朝から行動すべきだが、天気がこうだったからしゃーない。

装備

装備は手慣れたものだが、天候リスクがまだあること、夜間も走ることを考え、そこそこ重厚な装備に。また途中は温泉センターで仮眠(当初予定w)をしたり、夜間の気温低下、単純に500km以上走ることからチューブはプラス2本、いざという時のため輪行袋、退屈してはいけないので?Ankerのスピーカー、また夜間は強力なライトを使用したいため通常のライト2本、バッテリーに加えて、MTB24hレースで使用していた強力なUSBライトを装備(身内ネタで恐縮だが、これをクスカワビームと呼ぶ)。

バイクは、この頃はレースもばんばん走っていたからカーボンのピナレロのレーシングフレームのものもあるが、大人の粋なら、当然チタンフレームだ。これに、大人カーボン(謎)なMavic Cosmic Carbon SLR か何かを?インストール。

出発

連休初日とはいえ、休日朝は車が少ない。当時住んでいた船橋は住宅街が無尽蔵に発達したため道路が狭く、信号も多い。海側に出て、車の速度が速いものの走りやすい広いルートを選択。

ただ、千葉市に入ると幹線はトラックが多くなる。蘇我のあたりから、地図で探しておいた車が少なそうなルートへ。これは走りやすい、が、細々とした交差点が多いため信号でのストップがややストレスに。


ルートは、房総半島を船橋からCCWとした。風は特に変わらないようだが、元気なうちにリスクがある一般道を走り、疲れた後は利根川、江戸川のサイクリングロードをちんたら走るという作戦である。

県道24を南下、内房線よこのルートで袖ケ浦を快適に回る。2時間に1回ずつ、コンビニで補給しながら駒を進める感じ。巡行は25-30kmの間くらいかな?木更津、君津、富津と抜けていく。で、初めて来たのが「富津岬」。チーバくんの、ある部分に相当すると思われる部分である(?)。たしかこの年の夏場、大きな台風が来たため、砂が打ちあがっていて、展望所には登れなかったが残念。 あらやだ。パンクしちゃったわ💛スローパンクなんだけど、気になるのはいやだから、とっととチューブを替える。

その後は127をスムーズに下り、以前からよく通る鋸山界隈を南下。立山では、本当はショートカットしたいが、折角ということでフラワーラインの一番端っこ、西側をきちんと回る。このあたりで、少しずつ日が傾いてくる。

房総フラワーライン南側、野島埼灯台まで到達。以前、ここは行ったから記念撮影だけ。このあたりは、景色に変化があるからなかなか楽しかったりする。海を見るもよし、山を見るもよし。それほどアップダウンもないしね。ただし勝浦を過ぎると、平地と山が交互に出てくる。当時の自分にとっては大したことないが、体力に余裕がない場合は少ししんどいかもね。

さていすみあたりを通るころ、ほぼ真っ暗に。ここで、クスカワビームの登場だ。これは明るい。対面する自動車の迷惑にならないように、角度をチェックしながら走る。この日は月が明るく、これがなんともいい気分。ナイトライドは、本来はいろんなリスクがあるが、大変ハイテンションで楽しいものだった。前方だけでなく、当然追突されないようにリヤライトも前照灯より大切という意識を持っているが、これは定番Cateye製。


休息は大事

さて、もともと定めていた長生村の温泉センターに近づいてきた。時間も22時を過ぎている。朝8時からだから、14時間、255kmか。が、タンパク質摂取など必要なので、遠回りして少しローソンで買い物。戻って、宿に入る。計画としては、ざっと風呂に入り、3時間ほど仮眠して、早朝から走り出してそこそこ夕方には船橋に戻るというもの。



さて、今回仮眠で立ち寄ったのは「太陽の里」だ。

サイト

2020年3月時点で、そのままの営業形態かはわからないが、ここは自転車を保管してくれる部屋がある。チェックインの時に係の人に聞こう。すると、カギを貸してくれる。ある部屋がバイク部屋になっていて、そこに行くとスタンドも置いてある。

さてゆかたに着替えてウェアはバイクにひっかけて、風呂へ。風呂は当然、こういうところは広いからね。のーんびりつかる。風呂から出たが、コンビニでいろいろ買って食べたものの、栄養補給が必要だ。お店に入った。

おかしい。大きな、ガラス製容器があり、そこに泡が見える。下には、薄茶色の液体が入っているように感じられる。

はっ。疲れているのか、それがぶれて二重に見えるぞ...



気づいたら、生ビールを3杯飲んでいた。オレの旅はここで終わったようだ...。

もういいじゃないか、十分じゃないか...ZZZzzz...

さて、こういうところは仮眠室も充実している。ぐっすり。3時間の予定が、結局0:30から6時ごろまで、もうぐっすりだ。なにが仮眠なものか。完全に、普通に寝た。

Restart

すっきり目覚め、朝からばさっと風呂に入り、ウェアを着たら再出発。まだ、誰も人は動き出していない。いやいや、快適でした。九十九里浜ビーチラインの一本裏を中心に通る。ビーチラインに時々出るんだが、風があるのと、砂が多いケースがあって、快適に走れない。しかしよくあるローカルなルートで信号も少なく車は少ない。快適だ。

いよいよ銚子エリアに近づく。銚子は「台地」のような地形で、少々アップダウンがある。ちんたら上る、そこそこ長い坂があってそこがじわじわ効いてきたのを思い出す。このころ、オレのFulcrum UltraTorqクランクの、左右を連結するボルトが緩んでカクカクした感触が伝わってくる。うーん、ここのボルトって締めにくいんだよね。銚子に1軒、小さなスポーツバイク屋があるのをスマートフォンで見つける。銚子の景色を楽しんだ後に寄って見た。

ウィンディサイクルスポーツで雑談しながら、カンパニョロの道具で増し締めしてもらう。安心。ヤマサ醤油界隈を見ながら、時々通るルートで次は川沿いへ。

タイクツとの闘い

しばらく、銚子市街地を通り利根水郷ラインあたりから徐々に利根川に近いところへ移動する。銚子小見川佐原自転車道へ入る。風が向かい風ではあるが、25km/h程度で野田を目指す。

ゆったりと流れる川。遠方まで見える景色。向こうには、筑波山が見える。悪くない。

悪くない。が。


タイクツなんである。確かに、ペダリングし続けるという、やるべきことがある。時々空腹を感じるし、その対応もせねばならない。しかし。簡単に言えば、150kmほど、景色がほぼ変わらないなかを、淡々と走るのである。これがなかなかつらい。東京から野田を結ぶ江戸川ルートは、何気なく都会、田舎、また道の感じが変わったり、お花が咲いていたりと、思ったより変化がある。しかし...。ということで、ここでスピーカーが役に立つ。EW&Fなど、ソウル系の音楽を流しながら先を目指す。これはこれで悪くない、と思える、貴重なものだ。このルート、時々道の駅に寄るルートは悪くないけどね。

夕方に関宿、雨

天気予報は見ていた。17時ごろか、野田の関宿城に近づいてきたら雨が降り出した。少し体が冷える。11月だからね。関宿まであと1時間か...というタイミング。濡れたまま関宿城、ちょうど真っ暗になってくる。無駄に、多くの着替えとレインウェアを持っている。あー、建物がちょうどしまった時間だ。軒下で着替える。ちょうど、ガードマンの人が周りを警備していて雑談。銚子から来たんですよ、今日は船橋まで帰りますといったら、驚いていた。その顔には、馬鹿じゃないの?と書いてある。ただ、荷物をまとめる間にライトで照らしてくれたり、親切にしてもらっちゃいました。ありがとう。

空中浮遊

関宿を出て、また濡れた服をすべて着替え、その上にレインウェア。大変快適だ。にやにやするくらいだ。雨は降っているが、雨の夜出ないとみることが出来ない不思議な景色が広がる。ちょっとガスがかかっていることもあるが、空に浮かんでいるような感じ。これはカイカンだ。思わず、途中でバイクを止めて画像を撮る。


光の国

昔、江戸川区葛西に住んでいた。よくTDRの周りを走っていた。また、葛西からいろんな道を通って江戸川CRに出ていた。懐かしい。江戸川から、旧江戸川沿いの一般道や歩道?CR?を縫って走る。途中、堤防の上から東京ディスにーランドが見える。戻ってきた!光の国だ!うれしい。

最後、つい意味もなくTDRの周りをまわり、湾岸道路の下を通って船橋へ。いやあ、充実した時間でしたとさ。

Note



当たり前ですが、ある程度体が出来ていないと548kmを二日間というのは楽じゃない。装備はリスクに備える必要。ウェアの用意も経験がものをいう。また、オレはこの辺りは土地勘があるから、コンビニの位置などは把握していた。問題は、コンビニがないエリアは一つ逃すとハンガーノックとの戦いになるので、わからない土地についてはGoogle Mapでマークを付け、またそれを見るのも手間なので、Garminデータでルートで経由するようにするなど工夫している。
Have Fun!