Photo by S.Kusu

【Page 2】2015年5月/ 臺灣trip-台北、宜蘭、花蓮、太魯閣、台中

April 27,2020 Camera:Nikon AW-100/Sony α nex-6(S.Kusu)


新城~花蓮

Photo by S.Kusu
ようやく蘇花公路のアップダウンを抜け出し、人里へ。新城エリアに入る。この画像は宜蘭縣と花蓮縣の間にある川の近くの分岐点だね。この先は比較的平地。身内話で恐縮ですが、ロードバイクのかの有名なアラシロさんではなく、うちの会社の工場がシンシロというマイナーな場所(愛知県新城市)にあるので、地名が覚えやすい。さて時間も夕方近くなり、曇って薄暗く。ここで太魯閣渓谷の川を渡る。大きな橋だね。見ると、毎年土石流が流れているような大きな川。なるほど、これは期待できる。


何年か前、2018年ごろか、大きな地震があった花蓮Huā lián。我々はその前に行ったからあまり関係がないが、ややローカルな都市という雰囲気。ここで大雨が降ってくる。夕方のこのタイミングで大雨か!今までのようにすぐには止まず、しばらく雨の中を走る。が、またこういう時に元気になる男がおるのだよなあ。えらいスピードで走った記憶がある。ここでメンバーが分かれてしまったのに後で気付いてちょっと焦ったんだけど。花蓮の空港近くでメンバーがはぐれたことに気付いた。雨の中、目印が少なく、また市街地で分かれ道も多いのでちょっと焦った。しまったな...と思ったが、はぐれたメンバーは無事同じルートを走ってきた。Garminにデータを入れていたのが奏功した。行き当たりばったりの旅は悪くないが、知らない異国の地では不慣れな我々は準備万端にしておく必要があるなあと思ったね。

ところで、台湾東側は観光資源が豊富なので観光開発をうまくやろうという台湾の考え方のようだが、このエリアは大理石、石灰岩があるのでセメント工場がある。上の画像に出てくるのも、どうやらそうらしい。なるほどね。これだけ石がたくさんあるからなあ。
いやー、滝雨だった。

さて、ようやく空港南部、花蓮の町のはずれでAir BnBで予約していた家の近くに。AirBのサイトを見ると、ものすごく立派なお部屋。もう、リゾートホテルだ。ところが指定された場所には古びた、元々商業施設と一緒になっていたかのような鉄筋のアパートメント。K氏が相手とメッセージのやり取りをするがわからない。違う建物かも、と周りをうろつく。が、やっぱりメッセージではその建物が正解という。

見つけた。これだわ。この赤い扉から階段を上ったような。当時は赤い扉じゃなかった気がする。これの最上階だ!
 ©Google
うーむ。と言っていたらオーナご夫妻がやってきた。間違いなくここだ、と。えー、そうなんだ。まあ、寝られればいいやと思っているので、古びたアパートの階段を上っていく。自転車は、持ってこい、と。持って行っていいの?下3フロアは通常のアパートのようだ。そこからもう一段上ったところに、なんていうのかなあ、おしゃれな鉄格子?があり、そこを開けてもらうと。あらびっくり。

AirBの画像の通りの、きれいなお部屋が!

車とも合流し荷物もすべて受け取った。ここは凄い設備だったな。Suiteになっているし、シャワールームも二つ。一部の漢達は、ダブルベッドでラブラブで寝てもらったが。

シャワーを浴びて、花蓮の町へ。通りを1往復歩いてみるが、どこで食事すべきかの情報がない。普通の定食屋さん?みたいなお店に入ってみた。英語でおかみさんと会話。じゃあ、食べ物一人2500円でどうだい?飲み物別ね、みたいな話に。それいきましょう。早速台湾ビールと食事。結構な量だったな。飲み食いに一生懸命で、画像がこんなのしかないぞ。あと、隣の宴会をやっているサラリーマン集団に巻き込まれ、「おお、日本人か!まあ飲め」みたいな世界に。その後も「オレの店に飲みに行くぞ」みたいな話になった(多分)が、かなり皆さん酩酊されていたので、台湾の皆さんの歓迎はありがたかったが、波風が立たない程度に、そろそろそろっとお店を後にした。あ、途中でわかったんだけど、お店のお姉さんは日本語もとても上手で、その人たちとの通訳をしてもらったんだ。ということでその後まっすぐ帰ったっけ。お店で明日朝食を買ったりしてとにかく宿へ。画像がこれしかない↓。
ここかなー。

Day3 太魯閣渓谷アタック



ついに本番の日。本番の日、なんだけど、腰痛が限界に達していたオレは、花蓮市内から新城郷まで折り返すたった30kmの平地を走る元気がなかった。よって車1台をリザーブ、「9:30に一人だけ出発するので迎えに来てくれ」としていた。みんなは、確か6時ごろ出ていったのではないかな。オレはその後も少し寝ていたのだが、たぶん部屋は片づけなくていいということになっていたとは思うのだが、みんなの散らかし具合がひどかったのでw一人で部屋全体をきれいにした。これはオレの性格によるな。きれいになってほっと一息ついたところで、腰痛対策でステムを高くセットしなおす。といってもステム1個、10mmの話。それでも感じは変わるからやる価値あるよね。

ということで、車に乗せてもらい、大名サイクリングの始まりだ。太魯閣渓谷については説明不要と思うが、標高3200mの山を100kmヒルクライムするとその頂上にたどり着ける、という酔狂なルート。オレは正直言うと、最初の800mを車で登っちゃったのでインチキ太魯閣制覇者である。あと、下りも車で下りちゃったし。

では画像と共に。序盤は、本当に大自然に圧倒される。岩山を川が侵食して出来た地形だ。観光なら、このエリアを見るだけで価値があるな。オレは車で通ったから、純粋に景色を楽しめたぜ。

Photo by S.Kusu
中盤は、思いのほか「森林」だ。だが、山が急峻で、そこを縫うように道路がある。よくまあ、こんなところに道を作ったな。一部のトンネルは、その昔の手彫りだったらしいし。今回は、もともと晴天だったがしばらく霧に包まれた。このころは、まだ7人とも元気に、悪くないペースで走っていた。オレはみんなと合流したあと、こっそり一人でパンクし、一人で修復して全力で追いついた...逆に一人だから止まって景色の画像を撮りながら。

さらに中盤の後半というか、終盤の前半というか。地点の距離は覚えていないが、まだ距離が結構あるのに、斜度が急になる。20%を超えていたかな?このあたりで、7人のうち3人は離脱。じわじわとついてきていた車に乗り込む。さすがに普通にペダルをまわせず、一部蛇行して乗り切る。この日、オレはやや乙女な34×28を使っていたのではないかな。オレはみんなよりも獲得標高インチキが効いていて元気なので少し先行。景色は、森林を超えて森林限界的な、牧草地?と岩の台地な感じになってくる。ついに標高3000m地点に到達。もう終わったぜ!な感じがしたがそうではなく、さらにその先がもう少しだけあるんだけど。3000を超えると少し斜度は楽になり、普通の上りとして3200mの頂上へ。やった!
Photo by S.Kusu
すぐ上の画像が、山頂エリアの雰囲気をよく伝えていると思う。右に駐車場、左に山頂エリア。右に、旅行会社の人と思しき人がいるが、こういう皆さんに、応援されちゃうのである。左の山頂エリアの皆さんにも、応援していただいてしまう。スポーツを改めてやっていて、応援とは何か。考えさせられる、太魯閣の山頂だ。みんな、なぜか声をかけられると、最後てれてれ上がればいいのに、ダッシュしてしまうのだ。これが、応援のパワーだ。今これを書いている2020年4月はNew Coronavirusでどこにもいけないのだが、スポーツにおける応援とは、そういうものだということを思い知る。で、上がってきてるのSさんだよね。K氏の方が先に上がっていたのか!やるな。
あっオレだ。

上まで来ると寒い。記念撮影しつつも、うちらの車が到着したら上下ウェアを着込む。続いてSさん、Cくん、遅れてK氏が到達。あとの3人は、車を選んだ。元気だったんだけどね。あと、みんな空気が薄いという話をするんだが、オレは鈍感なのでよくわからず。富士山や乗鞍やらに行っても、あまり感じないんだよね。その前に、坂がきつすぎて。ただ、画像のパンを見てもらうとわかるが如何に気圧が低いかだね。

太魯閣下り→日月潭

さて、下りをどうしようかと思った。下りは大好きだが、腰痛には非常につらい。しっかりブレーキを握るために前傾姿勢をとるのだが、これがつらいので、本当は走って下りたいがそれは人生において今後もう1回くらい来るだろうということにし、車で下ることを選択。逆に、7人中5人は車で、C君とSさんの二人だけが暗闇のダウンヒルをすることに。ライトなど装備を整え、いってらっしゃい!

そこで当然、我々は車の中で爆睡だ。時々コンビニなどで止まって自転車組の様子をみながら下る。結構な距離なので下りとはいえ自転車組は大変だった様子。寒いしね。さらに、彼らが走った地図を見るとわかるのだが...いったん下った後に、日月潭に上る道があり、それが一番きつかった、らしい。どちらにしても問題なく下れてよかった。
お二人、えらい!後ろは、日月潭の観光エリアだね。宿の前。フルーツ屋の奥だった気がする。

さて宿は、もともとこういう部屋なんだろうか...一部屋に、ダブルベッド4つ。ここに、男7人でほぼ雑魚寝。まあよい、これも安くて、寝れればOK。自転車は宿の1階においていいという。この部屋はシャワールーム付きだが、シャワーも二つならんでいるので、順序良くラブラブでシャワーだ。部活的ともいえる。

食事。この周辺は観光地なので、だいたい大きなホテルの中で宿泊客は食事をしてしまうようで、食事をするところがなくて困った。困ってうろうろしていると、近くの観光ホテルの前に食べ物の屋台が。どうやらお店はもう閉店しているようで、近所の知り合いと、お店のお兄さんがお酒を飲みながら談笑している。ここで、K氏の登場である。K氏は、なかなかよい発音の英語で食べ物があるか交渉を始めた。確かこの時点で、K氏とは5年ほど付き合っていたと思うが、初めて彼の英語を聞いた...コソ練しておったな。やるじゃないか。交渉の結果、「お前ら日本人か?オレは日本人は好きだ。だが、中国人は嫌いだ。とにかく、なんとかしてやる」みたいな会話になり、ラーメンを作ってくれた。やったぜ。別に中国の人の話は関係ないが、たぶん飲んでいてそういう話題になっていたのだろうな。それを格安で売ってもらい、近所のコンビニでビールを購入。これを日月潭のほとりのベンチで食べる。最高のdinnerだぜ。これはよかった。

その後もう一度コンビニでお酒、おやつ、明日朝の朝食を買い宿へ。ぐっすり。なお、我々は電力会社と電気製品メーカーなので、当然こんなことになる。出来ればやめましょう。

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